高橋哲也・東大大学院教授が、『世界』2013年7月号に「自壊する歴史認識」と題する論文を発表しています。その中で高橋氏は、日米同盟の強固な支持者であり、ことあるごとに自由と民主主義の価値観を強調する安倍首相が、戦後レジームを否定するのは、自己矛盾だと指摘しています。また、日本国内でしか通用しない歴史逆行の論理を公言し、米国に批判されると引っ込める情けない姿勢をあらためない限り、国際社会での日本の孤立がいっそう加速するとも指摘し、この政権が、海外で軍事行動を行なうために改憲を推進することの危険性を警告しています。——7月31日付け『しんぶん赤旗』の「論壇時評」欄(谷本諭氏・筆)が伝えています。
同欄は、先に本ブログが紹介したスタジオジブリ発行の『熱風』7月号で、映画監督の宮崎駿・高畑勳両氏が、それぞれ「選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府が…思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほか」、「憲法九条という、世界に向かって掲げた…理想の旗を絶対に降ろすべきでない」などの思いを語っていることも紹介しています。
私たちの憲法9条を守り活かす運動が、ますます重要になっています。
多幡記
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