2012年5月30日水曜日

お知らせ:早稲田大学教職員9条の会設立5周年記念集会


 2012年5月16日付け『ニュースレター九条科学者 』(号外・行事案内)から、下記の集会についてのお知らせを転載します。

早稲田大学教職員9条の会
設立5周年記念集会
  • 記念講演: 千葉 恒久氏(弁護士)
     千葉氏はドイツ・フライブルグ大学で環境法で学位を取得された方です。
  • タイトル:「自らの手でエネルギー転換を進めるドイツの市民・自治体」
     「政府や電力会社まかせではなく、自分たちの手でエネルギー転換を進めて行く——これがドイツの市民や自治体の発想です。そしてこの『下』からの動きがいまやエネルギー政策の転換を迫る原動力となり、社会と 経済の形を大きく変えようとしています。エネルギーをめぐる ドイツの『いま』をレポートします!」
  • 日時:2012年6月2日(土)午後3時から
  • 場所:早稲田大学 15号館02教室
  • 入場料:無料、どなたでもお越しください。
  • 問い合わせ先:w9jyo2@googlegroups.com
     広中 由美子(世話人)

2012年5月26日土曜日

憲法施行65周年にあたって(3)


ある日の憲法九条署名活動
上・荒川加代子

 3月7日、晴天だけど寒い朝、九条宣伝書名活動で鳳西町を一軒一軒訪ねました。留守も多い中、ピンポーン、「この鳳地域で憲法九条を守りたいと署名のお願いに周っています。ご協力いただけけませんか?」と声をかけると「ハーイ、待ってください」と言って出てきて下さり、「主人は政治的な話しは嫌うので…」と言いながらご主人の名前までも書いてくださった奥さんもいました。

 次の家も女性の方で「孫がいます、戦争になったら困るので…」と言って書いてくださいました。けれども、「でもね、中国みたいな国は何をするのか分からないので軍備は持たないとね! 攻めて来たらどうします? 話し合いでは解決しませんよ。私は橋下さん(大阪市長)を支援しています。今の世の中あんな強いリーダーでないと。公務員は優遇されているからね。先生は何で君が代を歌わないの? 立たないの? 先生は自分の考えで行動したらアカン。上が言っているのだから自分の考えを横において立たないと」などの言葉が次つぎと出てきました。

 「企業の門をくぐったら憲法は通らない」と公言する企業で長年働いていた私は、この方の意見を聞いて、瞬時にその当時の息苦しい雰囲気と重なりました。橋下大阪市長は「憲法九条はジャマ」とまで言ってるけど、巧妙な言い回しです。橋下さんに幻想を抱いている人たちにも九条を守る大切さを分かってもらわないと、と改めて思いました。

2012年5月25日金曜日

「九条の会」メルマガ第141号:憲法審査会はどこに行くのか、危険な動き


 表記の号が2012年5月25日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。主な内容は次の通りです。
  • 事務局からのお知らせ
    • 6/9 九条の会事務局主催「情勢学習会:9条をめぐる動きは、いま」開催目前。6月9日(土)13:30~16:30、東京・在日本韓国YMCA地下ホール
    • 9/29 九条の会講演会:9月29日(土)午後(詳細未定)
    • 「第4回九条の会全国交流集会報告集」およびDVD「第4回九条の会全国交流集会 全体会の記録 」普及にご協力を
    • ブックレット「加藤周一が語る」重版できました
    • 「九条の会」リーフレットは、いま2種類
     など
  • 各地から:全国の草の根にはこんなに多彩な活動が
    • 九条の会・医療者の会
    • 名取九条の会(宮城県名取市)
    • 医療九条の会・北海道(北海道)
    • 九条科学者の会かながわ(神奈川県)
    • 九条の会・荻窪(東京都杉並区)
     など
  • 活動報告
    • 「結成7周年市民の集い(兼総会)」に100人、映画「無言館」鑑賞に感動 !:高梁9条の会(岡山県高梁市)
    • 金子勝教授(憲法)がハシズムを徹底批判/超満員の観衆、熱弁に感動:井の頭線沿線九条の会 浜田山(東京杉並区)
  • 編集後記:参院憲法審査会小坂会長、自民党などの改憲案を審査せよと主張(全文を以下に引用)
 小坂会長(自民)が5月16日の記者会見で述べた。同じく、改憲案を出したみんなの党、たちあがれ日本などの案も取り上げたいと主張。憲法審査会はどこに行くのか。被災地の救済や原発問題も解決にはほど遠い中、永田町の一部で妙に盛り上がる改憲論だが、危険な動きだ。

2012年5月17日木曜日

憲法施行65周年にあたって(2)


皆が…ではアカンのや

鳳南町・谷本好美

私が中学2年の昭和32 (1957) 年、担任から聞いた話が、いまでもしっかり耳に残っています。「多数決で決めるという事は少数意見を無視することではありません」、「たくさんの人が言うから正しいとは限らない」、「少数意見もよく聞いた上で、しっかり考えて決めることが大切」だとして、ご自分の体験をリアルに語ってくれました。

「昭和20 (1945) 年7月、堺大空襲があってね。雨あられのように落ちてくる焼夷弾で私が住んでいた遊郭のある竜神町も火の海になったんや。日本の家は木と紙で出来ているからよく燃えるやろ! あっという間に火は広がっていき、恐ろしいから、まだ燃えていない方へ誰も逃げたくなるんや。お母さんが布団を貯水槽の水にザブンとつけて、『これを被って逃げるんや! 怖かっても燃えてるところを突っ切るんやで!』と走り出した。

「続々逃げてくる人と反対に走ってるわけやから、間違ってるんやないか! の不安と火の中を突っ切る怖さとで頭は混乱してたけど、『燃えてしまったらもう燃えるものはない』というお母さんの言葉は正しいと信じて必死に走った。遊郭の土塀の中で蒸し焼きになった人、土居川に入ったまま亡くなった人、それよりも風下に逃げ火の速さに勝てず亡くなったたくさんの人を見て、戦争の恐ろしさと、『皆が行くから自分も行くではアカンのや、それが正しいとは限らんのや!』ということを、中学生だったけどその時実感したんやで。」

先生は、ご自分の体験を話し、民主教育をしてくれていたんだと、いまでも記憶しています。

『憲法九条だより』No. 17(2012年5月10日)から

2012年5月16日水曜日

憲法施行65周年にあたって(1)


 日本国憲法は施行65周年を迎えました。東日本大震災からの復興、消費税増税に頼らない社会保障の充実、沖縄米軍基地撤去などの実現に、憲法を生かすことがいまこそ重要です。しかし自民党など改憲派は震災や「政局」などを理由に、巨大メディアを味方にして、憲法改正の動きを再浮上させています。さらに、人権と民主主義を権力で窒息させる新たな動きも出ています。今回3人の方がたに憲法への思いを聞きました。順を追って紹介します。

憲法9条を敵視する橋下「維新の会」
市民の良識示し、反撃を


鳳東町・星 昭雄
(堺市職員労働組合副執行委員長)

 橋下徹・大阪市長率いる「大阪維新の会」は、国政進出の足掛かりとして策定した「維新八策」原案で、憲法9条改定の国民投票や参議院の廃止など、憲法改定の主張を繰り広げています。橋下氏はツイッターで、「(被災地の)がれき処理が進まないのも、全ては憲法9条が原因」と主張するなど、平和憲法を敵視する発言・行動が相次いでいます。

 そのような発言を繰り返す橋下「維新の会」が、異様とも思える「支持」を得ている背景には、民主・自民の「二大政党」に対する国民の不満と、時には暴言とも取れるアジテーション(扇動)に変化への「期待」を得てるということがあるように思えます。

 しかし、橋下氏が大阪府知事・大阪市長として行ってきたさまざまなことを冷静に見れば、彼が国民の期待に逆行していることは明らかです。「子供が笑う大阪」と公約して府知事に当選した橋下氏が真っ先に行ったのが、府立高校の統廃合計画でした。また、障害者団体や福祉作業所などの補助金カット、中小企業振興費の削減などを強行する一方で、WTCビルの庁舎化など、財界が泣いて喜ぶ政策を次つぎと推し進めています。

 さらに、橋下氏が大阪市長に就任して以降、市職員に対する思想調査や「君が代」斉唱の口元チェックなど、人権侵害も甚だしい事態が相次いでいます。これらの策動や「教育基本条例」「職員基本条例」の強要は、市職員や教職員に対しての攻撃にとどまらず、府民・住民に対するものであることを、広く知らせていくことこそ、橋下「維新」の暴走を止める最大の力となるのではないでしょうか。

 堺地域では4月、「『教育基本条例案』『職員基本条例案』を否決した堺市議会の良識ある判断の維持を求める要請署名」の運動がスタートしました。「『大阪都構想』から堺市を守る自由と自治・堺の会」も活動をはじめ、立場や思想信条を越えて力を合わせる舞台が作られました。

 また、「堺市の未来と大阪都構想を考えるフォーラム」の第3弾として、来たる6月9日には「旭堂南陵師匠と語る堺の歴史・文化のつどい:『大阪都構想』から自由と自治を守るために」(午後1時30分から堺市民会館で)が開催される運びとなっています。これらの運動のひとつひとつを大きく成功させることで、堺のまちと市民生活、そして平和憲法を守る世論を大きく広げましょう。

『憲法九条だより』17号(2012年5月10日)から

2012年5月12日土曜日

【堺アピール:教育基本条例撤回】署名提出市民宣伝行動(5.15夕方)のお知らせ


 堺市議会への要請署名を議長に届ける前日に、署名提出市民宣伝行動を行います。皆さん、お誘い合わせでぜひご参加下さい!
  • 日時:5月15日(火)午後5時~6時
  • 場所:堺市役所前(歩道、北東角の広場)南海高野線「堺東」駅下車すぐ
  • 内容:
    1. 道行く市民へのハンドマイクでの訴え
       署名の趣旨や内容を紹介し意思、協力を訴える
       翌16日の提出や各会派への要請を知らせる
       「条例」への思いを訴える
    2. 署名活動
    3. プラスチックボード(折りたたみ)の掲出
       皆さん、条例への思いをA3大の紙に書いてご持参下さい
       プラスチックボードに貼り付けます
       (ご自宅で、ボードをご準備いただけるとなお助かります)

 以上、「堺からのアピール:教育基本条例を撤回せよ」事務局からのメールによってご紹介しました。

2012年5月10日木曜日

「九条の会」メルマガ第140号:メルマガ読者の拡大にご協力を


 表記の号が2012年5月10日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。主な内容は次の通りです。
  • 事務局からのお知らせ
    • 6/9 九条の会事務局主催「情勢学習会:9条をめぐる動きは、いま」6月9日(土)13:30~16:30、東京・在日本韓国YMCA地下ホール
    • 9/29 九条の会講演会:9月29日(土)午後(詳細未定)
    • 「第4回九条の会全国交流集会報告集」およびDVD「第4回九条の会全国交流集会 全体会の記録 」普及にご協力を
    • ブックレット「加藤周一が語る」重版できました
    • 「九条の会」リーフレットは、いま2種類
     など
  • 各地から:全国の草の根にはこんなに多彩な活動が
    • 木津九条の会(京都府木津川市)
    • うたごえ喫茶・ともしび9条の会(東京都新宿区)
    • 富士見町九条の会(東京都東村山市)
    • 9jyoSora(東京都大田区)
    • 早稲田から広げる9条の会(東京都新宿区)
     など
  • 活動報告
    • 橋下・大阪市長への抗議文:宝塚九条の会(兵庫県宝塚市)
  • 編集後記:メルマガ読者の拡大にご協力下さい
    —あわせて「催し案内」や「活動報告」の寄稿をお願いします(全文を以下に引用)
 憲法をめぐる動きが緊張してくる中で、各地の九条の会の皆さんの活動も次第に活発化してきています。そうした情報をぜひメルマガに反映させ、交流していただきたいと思います。

 なお、「九条の会」メルマガの読者登録はこちらでできます。

2012年5月8日火曜日

ニュースレター九条科学者 No. 10


 表記ニュースレターが5月7日付けで発行されました。全文はホームページhttp://www.9-jo-kagaku.jp/を下へ少しスクロールすると右欄に出る「ニュースレター」中、「ニュースレター No. 10(2012年5月発行)」をクリックしてご覧になれます。内容は次の通りです。

■事務局長談話を発表
「『二院制の廃止』や『統治機構改革』などを理由にした改憲要求に強く反対する」

■論説 JAXA法改悪:マスメディアはもっと報道を
 浜田盛久(東京工業大学・九条科学者の会事務局・JAXA for Peace世話人)

■公開学習会のお知らせ
6月24日(日)13:00~16:00
・「イレッサ薬害訴訟における東京・大阪両高裁判決について―憲法第13条・25条から、その当否を考える―」(仮題)
 講師:片平洌彦氏(医療財団法人「健和会」臨床・社会薬学研究所長)
・「日本の宇宙軍拡の現状とJAXA法改悪の問題点」
 講師:浜田盛久氏(東京工業大学特任助教)
・場所:文京区スポーツセンター会議室
 (東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅下車5分)
 東京都文京区大塚3-29-2
・参加費:無料
・電話 03-3944-2271
 資料作成上、参加ご希望の方はメールでご連絡を。
 newsletter@9-jo-kagaku.jp
・主催:九条科学者の会

■報告 九条科学者の会7周年記念シンポジウム
 (2012年3月4日)
 「憲法九条と日本の課題―武器輸出・沖縄基地・憲法改正問題」

■報告 憲法問題研究会主催 第6回九条カフェ
 (2012年1月29日)
 本田浩邦氏「武器輸出三原則の見直しについて ――世界の武器市場の動向との関連で」

2012年5月3日木曜日

朝日紙世論調査:9条「変えないほうがよい」55%


 2012年4月21、22日に朝日新聞社が憲法について朝日新聞社が実施した全国世論調査(電話)の結果が、5月3日付け朝刊に報道されています。それによると、戦争放棄と戦力不保持を定めた9条を「変えるほうがよい」は30%(昨年30%)で、「変えないほうがよい」は55%(同59%)。全体で改正の「必要がある」と答えた人でも、9条については「変えるほうがよい」は44%、「変えないほうがよい」は43%と並んだ、ということです。