2015年3月31日火曜日

9条の「平和」の文字、国会審議で盛る:朝日紙「新聞と9条」連載初回


 朝日新聞夕刊が2015年3月30日から、「新聞と9条」と題する連載を開始しました。「戦争の放棄と戦力の不保持をうたった憲法9条は、どんな世情の下でどう生まれたのだろうか。そして新聞やメディアはどう伝えてきたのか」と問いかけて、初回には、敗戦直後、幣原喜重郎内閣が戦争の教訓を考える「戦争調査会」を発足させたことなどを記しています。

 同調査会は日本を占領していた連合国軍総司令部(GEQ)の意向で消滅しましたが、この「幻の調査会」で全国紙3紙の幹部が憲法9条草案への見解や戦争責任について考えを述べていた模様が、近年公開された速記録から明らかになったということです。

 そして、「平和憲法」制定までの道のりをたどり直した独協大名誉教授(憲政史)・古関彰一さんの、「9条は衆議院での審議を経て『平和を誠実に希求』することを世界に誓う内容となった。その意味でも単に押しつけられたのではなかった」という言葉を紹介しています。

 「新聞と9条」初回記事の全文はこちらでご覧になれます。

多幡記

2015年3月25日水曜日

与党協議で戦争法制合意がつくられ、いよいよがんばりどき:「九条の会」メルマガ第207号


 「九条の会」メルマガ第207号(2015年3月25日付け)が発行されました。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。

 次の記事のほか、多くの重要な記事が掲載されています。
  • 3月15日の「九条の会全国討論集会」の報告は、九条の会ニュース第201号に掲載されています
  • 「奥平康弘さんの志を受けつぐ会」のご案内(再録)
  • 奥平康弘さんの講演が収められた『戦争をする国にさせない』(冊子、「九条の会」憲法セミナー4)のご案内

 以下に、編集後記を引用して紹介します。
編集後記~与党協議で戦争法制合意がつくられましたが
 与党は昨年7月の閣議決定にそった "戦争法制=海外で切れ目なく武力行使できる国" を目指して暴走しています。5月からは国会審議に入る予定だといわれます。
 3月15日の九条の会全国討論集会では、「九条の会」は各地の草の根で創意をこらした活動を積極的に展開して、全国の多くの皆さんと共に、戦争法制反対、9条改憲反対の大きな世論をつくり出そうと話し合いました。いよいよがんばりどきです。

 (「九条の会」メルマガ読者登録は、ここをクリックして出るページで出来ます。)

2015年3月21日土曜日

創意ある草の根の活動で9条守る圧倒的世論を—「九条の会全国討論集会」開く—:「九条の会」ニュース第201号のお知らせ


 「九条の会」ニュースの発行は、同会のメルマガと異なり、おおむね不定期でしたが、このところ毎月1日と月半ばの2回発行となっています。最新の第201号が2015年3月20日付けで発行されました。今号はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。

 第201号は、さる3月15日に東京で開催された「九条の会全国討論集会」の記事が中心です。集会の概略のほか、呼びかけ人・澤地久枝さんと同・大江健三郎さんのあいさつ要旨、同・梅原猛さんからのメッセージ、事務局からの提案要旨、参加者発言の一部、討論のまとめ要旨、事務局・渡辺治さんの情勢報告「安倍改憲は何をめざすか」要旨が掲載されています。また、4月3日に東京で開催される「奥平康弘さんの志を受けつぐ会」の案内も載っています。

「『戦争自由国家』になってしまう」:作家・森村誠一さんが朝日紙「声」欄で


 作家の森村誠一さん(82歳)が朝日紙「声」欄に「『戦争自由国家』になってしまう」と題する一文を寄せ、安倍政権の暴走に対して警告を発しています。

 森村さんは、安倍政権が憲法9条を無視して、自衛隊を事実上の「日本軍」にしようとしていることと、「多数の国民を失い、国民ひとりひとりの人生を破壊し、日本全土を焦土と化した戦争を二度と繰り返さない決意」が9条を生んだことを指摘しています。

 そして、「いまの政権は、大量殺人を犯そうとしている。それを阻止することが、国民の代表の役目のはずである」と、国会での慎重な論議を求めています。

 投稿の全文はこちらで読めます(ログインが必要)。

多幡記

私たちの会の活動が『しんぶん赤旗』に


 私たち福泉・鳳「憲法9条の会」の活動が、このたび『しんぶん赤旗』の記事の中で取り上げられました。不定期連載記事「守れ憲法、戦争ごめん」の2015年3月21日付け分です。

 記事は、「改憲ねらう首相と手を組む維新:『暴走』『独裁』どっちもあかん——信教・思想超えて運動広がる」と題して、大阪・堺市での取り組みを紹介しています。その後半で、私たちの会の世話人会議の様子、上田事務局長の9条を守る署名運動についての感想、会報『憲法九条だより』のことにふれています。

 さらに、会報が掲載した佐竹文雄さんの戦争体験と、佐竹さんの「戦争はどんな理屈をつけようと殺し合いにちがいない。絶対にいかん」という言葉や、戦争体験を取材してきた小倉世話人の「米国の戦争に『切れ目なく』参戦する『戦争立法』をねらう安倍政権と橋下・維新の企てを市民の力で食い止めたい」との言葉も載せています。

 「[9条]人形を携えて宣伝しようと話し合う、会の世話人たち」と佐竹さんの写真も添えられています。

(文責・多幡)

2015年3月19日木曜日

3/25 平和と憲法を守る学習交流会:安保法制化と自民党憲法草案(大阪・堺)


 表記の学習交流会が2015年3月25日(水)午後6時半から、堺教職員組合・2階大会議室で開催されます。主催は平和と憲法を守りいかす・堺共同センター。詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧下さい。

(文責・多幡)

2015年3月17日火曜日

「九条の会」全国討論集会(3/15)の報道


 「九条の会」は2015年3月15日、東京都内で全国討論集会を開きました。『しんぶん赤旗』『東京新聞』『毎日新聞』『北海道新聞』など、16日付け各紙が集会の様子を報道しています。

 『しんぶん赤旗』は、全国各地の280の「九条の会」から452人が参加し、34人が発言したこと、安倍内閣が進める集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を具体化する「戦争立法」を阻止しようと、草の根の活動を交流し、熱気あふれる討論を繰り広げたこと、討論のまとめで小森陽一事務局長(東大教授)が「9条をまもり、戦争を許さない世論をつくろう」と呼びかけたことなどを報じています(こちら)。

 『東京新聞』は、「改憲派にも言葉届けよう」「平和へ保守とも協力を」「東アジアの草の根で連帯を」「改憲阻止へ大きなうねりを」などの、各地の「九条の会」代表の言葉を紹介しています(こちら)。

 『毎日新聞』は、作家の澤地久枝さんが「戦争のできる時代が迫っている。『戦争で得るものは何もない』という経験に学び声を上げ続けたい」と話したこと、作家の大江健三郎さんも「戦争を起こさせないため努力を続けなければならない。政府は期待できない。独自の活動を続ける(約7500の地域・職場の)団体に希望は託されている」と訴えたことなどを報道しています(こちら

 『北海道新聞』も、大江さんと澤地さんの言葉を伝えるほか、参加者から「戦争反対を訴える100万人集会の開催を」「学生などにも9条の意義を知ってもらうことが重要」などの意見が出たことを報告しています(こちら

2015年3月11日水曜日

「平和は歩いてきてはくれない」――作家の早乙女勝元さん、朝日紙「声」欄で


 作家の早乙女勝元さんが、東京大空襲の日に当たる3月10日付けの『朝日新聞』投書欄「声」に、「平和は歩いてきてはくれない」と題する一文を寄せています。早乙女さんは、1970年、30代だったときに、岩波新書の『東京大空襲』を一気に書き上げたことを振り返り、人生の終盤においてなお、「言わねばならないことを、言わないままにしてはなるまい」として、次のように訴えています(全文はこちらでご覧になれます)。

国が始めた戦争は国が責任を取るべきなのだ。にもかかわらず空襲被害者を遠いかなたに置き去りにしたまま、国は「いつか来た道」へと暴走を加速させている。民間人の戦禍は「風化」させられてきた。…[中略]…あの日あの時の声なき声を語り継ぎ、次世代が二度と戦火の下を逃げ惑うことを許さぬ明日のために、もう一踏ん張りと心している。平和は歩いてきてはくれない。

 なお、早乙女さんの本『東京大空襲』は、東京大空襲訴訟で明らかにされた新事実も付録として収めた上で、このたび復刊されたそうです(こちらに復刊情報があります)。

多幡記

2015年3月10日火曜日

戦争関連法制に関する与党協議が、暴走中:「九条の会」メルマガ第206号


 「九条の会」メルマガ第206号(2015年3月10日付け)が発行されました。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。


 以下に、編集後記を引用して紹介します。
編集後記~戦争関連法制に関する与党協議が、暴走中です
 2月13日以来、毎週金曜日に開催されている与党協議。政府から提示される法制案はまさに憲法第9条破壊で、海外で戦争する自衛隊の構想そのものです。これでは「自衛」隊どころか、「他衛」隊で、「日本軍」です。このような安倍政権の暴走は許せません。政府・自民党の暴走に「ブレーキ」役を自任していた公明党はどこまで追従するのでしょうか。
参考までに与党協議の公明党側委員のFAXを付記します。意見を集中しませんか。
■与党協議会公明党メンバーFAX番号
北側一雄 副代表 03-3508-3533
佐藤茂樹 外交安保調査会長 03-3508-3510
上田 勇 政調会長代理 03-3508-3234
遠山清彦 国際局長 03-3508-3414
西田実仁 参院幹事長 03-6551-1005
谷合正明 政調副会長 03-6551-0922

 (「九条の会」メルマガ読者登録は、ここをクリックして出るページで出来ます。)

2015年3月9日月曜日

お知らせ:大阪大空襲70周年 3.13 大阪大空襲集会「空襲被害者への謝罪と補償を」


 表記の集会が2015年3月13日(金)午後6時半から、エルおおさか本館5階・視聴覚室で開催されます。主催は全国空襲被害者連絡協議会・大阪、大阪空襲訴訟を伝える会。戦争の犠牲者を二度と生み出さないために、この集会を成功させましょう。詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧ください。

(文責・多幡)

2015年3月8日日曜日

3月9日夜12時からNHK総合『時論公論』で「東京大空襲70年 民間人被災救済を」


 大阪空襲訴訟の弁護を務められた大前治弁護士から同訴訟原告代表をされた安野輝子さんを通じて以下の連絡がメールで届きました。引用して紹介します。



3月9日(月)の夜12時(つまり、翌10日の午前0時)から、NHK「時論公論」で、空襲被害者への救済が取り上げられます。かなり大きな意味をもつ放送になると思います。世論を変えましょう!
  • NHK総合『時論公論』「東京大空襲70年 民間人被災救済を」
  • 予告ページ http://goo.gl/XL3QDA
  • 5年3月10日(火)午前0:00~午前0:10(10分間)
  • 番組内容:東京大空襲から70年。空襲は大都市だけでなく全国で多くの民間人が犠牲になったが、軍人などと異なり補償はされていない。時の政府の責任や民間被災者を救うすべを考える。
  • 出演:NHK解説委員・西川龍一



(文責・多幡)