2019年10月29日火曜日

福泉・鳳地域「憲法9条の会」13周年のつどい「憲法をいかして平和な未来=9条改憲は戦争への道=」成功!


白井聡さんの講演

 福泉・鳳地域「憲法9条の会」は、さる10月27日(日)、ウエスティ(堺市立西文化会館)セミナールームにおいて、13周年のつどい「憲法をいかして平和な未来=9条改憲は戦争への道=」を開催しました。約100名の参加者があり、盛会でした。プログラムは下記の通りでした。
  1. 司会者あいさつ(井崎世話人)と開会の言葉(多幡代表代行)
  2. みんなで歌いましょう
  3. 戦争体験を語る(大崎世話人)
  4. 白井聡さん(京都精華大学)の講演(演題はつどいの名称に同じ)
  5. お礼のあいさつ(上田事務局長)
 「みんなで歌いましょう」では、元世話人の今上さんとその娘さん、二人のお孫さんによるアコーディオン演奏、歌唱指導、ダンスで、「パプリカ」を参加者一同が歌って楽しみました。

 大崎さんは、小学校(当時は国民学校という名称)2年生の時、戦争が激しくなり、食糧不足で、盗んででも食べたい気持ちにさせられたこと、岡山の大空襲で焼夷弾が多数落とされた時、空に赤と黒の幕が張ったように見えたことなど、生なましい体験を話しました。

 白井さんのお話は、著書『国体論—菊と星条旗』の内容を紹介する形で進められました。そして、公式史観では敗戦を契機とする諸改革によって国体が廃絶され、象徴天皇制が導入されたとされているが、実態は国体の頂点としての天皇の位置にアメリカが代入されたと見るべきであることが主張されました。また、戦後の国体によって蝕まれる日本社会の根幹には、安倍政権の無能・不正・腐敗と、それが国民・政官財学から支持されているという民主主義の空洞化・反知性主義と奴隷根性があるとして、一般国民全体に関わる厳しい指摘もありました。

 以下に当日の写真を掲載して、雰囲気をお伝えします。(写真撮影は上田孝さん。白井さんがスライド映写に使うためのパソコンが会場にはなくて、上田孝さんが自宅へ急遽往復して持参したため、プログラム 1、2 の部分の撮影が今回は出来ませんでした。)


受付風景


井崎世話人による司会


大崎世話人の「戦争体験を語る」


白井さんの講演に聞き入る参加者たち


後部まで満席の会場


上田事務局長の「お礼のあいさつ」


 なお、開会の言葉は下記の通りでした。
 皆さん、こんにちは。きょうは大勢お集りいただき、ありがとうございます。
 私たちの福泉・鳳地域「憲法9条の会」は、2006年から、日本は戦争をしないと決めた憲法9条を守り活かそうという運動を、毎月1回の宣伝・署名行動などによって続けています。また、ほぼ毎年1回、集会を開いてきました。
 きょうは、私たちの会が今年の8月で、発足から満13年になったのを記念し、京都精華大学の白井聡さんをお招きして、13周年のつどいを開催することになりました。
 さる7月の参院選で、改憲勢力が3分の2を割り込んだにもかからわず、安倍首相は憲法9条に自衛隊を書き込むなどの、改憲実現への執念を持ち続けています。
 首相が目指すように憲法9条に自衛隊を書き加えるならば、9条2項の戦力不保持・交戦権否認の規定が空文化して、海外での武力行使のために自衛隊を派兵できるようになり、国民も自衛隊員も危険にさらされることになります。
 安倍首相の目指す改憲は、9条の改悪にとどまりません。憲法によって縛られるべき内閣総理大臣が、自ら改憲の旗振りをしていることからも分かりますように、国をしばる憲法から国民をしばる「憲法」へと、変えようとしていることに注意しなければなりません。
 それは、改憲案の中に盛り込まれている、集会や結社を「公益」の名で制限し、「緊急事態条項」によって総理大臣の権限を独裁的なまでに強化する、などの内容にも明らかに現れています。
 このように危険な「安倍改憲」の意図を、私たちは、今日の白井さんのお話も参考にして、ぜひ広めて行き、「安倍改憲」を安倍首相に勝る執念を持って、阻止しようではありませんか。
 ところで、私は前回の集会まで、私たちの会の「代表」の肩書で開会の挨拶をしていましたが、今回は「代表代行」となっています。これは、私が高齢化のため、代表を辞任したのですが、新しく代表になっていただける方が、まだないための措置であります。
 「九条の会」の立ち上げに中心的な役割を果たした評論家、故・加藤周一さんの養女で、オーストリア在住のソーニャ・カトーさんが、岩波書店発行の『図書』という雑誌の昨年12月号に文を寄せていました。その中でソーニャさんは、「平和活動は、流行りでないように見える。父と同様の精神でもって平和活動を続ける人がいるだろうか。私はそうした人物の登場を待ち侘びている」と述べていました。
 私もまた、加藤周一さんと同様の、たくましい知性と力強い情熱で、平和活動を進める若い人が、この地域にも登場し、私が代表代行をやめることの出来る日を待ちわびていることを付け加えまして、開会の挨拶といたします。

 (本記事は2019年10月30日に追加・修正しました。)

2019年10月25日金曜日

総がかり行動実行委が声明「安倍首相らの改憲の動きに反対し、憲法審査会の再始動強行に反対します」を発表 ——「九条の会」メルマガ第312号


 「九条の会」メルマガ第312号(2019年10月25日付け)が発行されました。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。

 次の各記事が掲載されています。
  • 事務局から
    • アピール「改憲発議強行を草の根からの運動で阻もう」2019.10.10 九条の会
    • 「全国首長9条の会」結成のつどいへの参加とご協力のお願い
    • <ブックレット>「新防衛計画大綱と憲法第9条」好評発売中
    • 「九条の会」リーフレット
    • サイトのトップページ上部に「メルマガ登録」「解除」ボタンを設定
  • 各地から(全国の草の根にはこんなに多彩な活動がある!)
    • 旭区九条の会(神奈川県横浜市)
    • 九条の会戸塚区協議会(神奈川県横浜市)
    • 守ろう9条 紀の川 市民の会(和歌山県和歌山市)
    • 岐阜・九条の会(岐阜県岐阜市)
    • みやぎ憲法九条の会(宮城県)
    • 千代田九条の会(東京都千代田区)
    • 落合・中井九条の会(東京都新宿区)
    • 仙台地区教職員九条の会(宮城県仙台市)
    • 鎌倉・九条の会(神奈川県鎌倉市)
    • 本庄九条の会(埼玉県本庄市)
    • 八事東&表山9条の会(愛知県名古屋市)
    • 野田9条の会(千葉県野田市)
    • つるおか・たがわ九条の会(山形県鶴岡市)
    • 九条の会かなまち(東京都葛飾区)
    • 九条美術の会
 以下に、編集後記を引用して紹介します。
編集後記:憲法審査会再始動をめぐる「つばぜり合い」
 臨時国会での憲法審査会の再始動を狙う自民党は、幹事懇談会の開催を要求するなど、攻勢を強めています。10月31日には憲法審査会が開かれ、衆院憲法審査会海外視察団の報告が行われる予定です。自民党の新藤義孝・憲法審査会会長らは国民投票法改正案の質疑と採決に入りたいという構えです。憲法審査会の再始動をめぐる「つばぜり合い」が始まっています。総がかり行動実行委員会は10月18日、「安倍首相らの改憲の動きに反対し、憲法審査会の再始動強行に反対します」と題する声明を発表しました。同実行委員会ウェブサイト内のページでご覧ください。

2019年10月24日木曜日

「輝け憲法! いかそう9条! 11.3 おおさか総がかり集会」のお知らせ


 表記の集会が下記の通り開催されます。    
  • 日 時:2019年11月3日(日)文化の日、13:30 開会、15:30 終了予定
  • 場 所:扇町公園
        地下鉄堺筋線「扇町駅」2号出口すぐ
        JR環状線「天満駅」西へ徒歩3分
        地図はこちら
  • 内 容:スピーチ(野党各政党、各分野の市民、
        スペシャル・ゲスト:
          京都大学大学院法学研究科教授 高山佳奈子さん
          「立憲勢力を伸展させるために」)
        文化行事(中川五郎、MIC SUN LIFE、おーまきちまき、
          朝鮮学校の舞踊)
        (集会後のパレードはありません)
  • 主 催:おおさか総がかり行動実行委員会
  • 連絡先:大阪憲法会議・共同センター 06-6352-2923
        戦争させない1000人委員会・大阪 06-6351-07
 詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧ください。

2019年10月18日金曜日

本会の活動報告と13周年のつどいのお知らせが『ピースウェーブ』紙に


 平和と憲法を守りいかす・堺共同センターが月1回発行しているニュース『ピースウェーブ』の第92号(2019年9月28日発行)の3面に、本会の9月の署名活動の報告と、来たる10月27日(日)に開催予定の13周年のつどいのお知らせが掲載されました。上掲のイメージをクリック・拡大してご覧ください。

2019年10月12日土曜日

10/13「2019 堺・憲法のつどい」延期のお知らせ


 10月13日に実施予定の「2019 堺・憲法のつどい」について先にお知らせしましたが、台風の影響で、浜さんが来阪できなくなり、この催しは延期となりました。新しい開催日時は、改めてお知らせします。
 上掲のちらしイメージはクリックすると拡大されます。

2019年10月11日金曜日

アピール「改憲発議強行を草の根からの運動で阻もう」を発表 ——「九条の会」メルマガ第311号


 「九条の会」メルマガ第311号(2019年10月10日付け)が発行されました。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。

 次の各記事が掲載されています。
  • 事務局から
    • アピール「改憲発議強行を草の根からの運動で阻もう」2019.10.10 九条の会(本ブログ記事末尾に全文を引用)
    • 「全国首長9条の会」結成のつどいへの参加とご協力のお願い
    • <ブックレット>「新防衛計画大綱と憲法第9条」好評発売中
    • 「九条の会」リーフレット
    • サイトのトップページ上部に「メルマガ登録」「解除」ボタンを設定
  • 各地から(全国の草の根にはこんなに多彩な活動がある!)
    • 富士見町九条の会(東京都東村山市)
    • 東久留米「九条の会」(東京都東久留米市)
    • 九条の会
    • ぬまづ憲法9条の会(静岡県沼津市)
    • 調布九条の会「憲法ひろば」(東京都調布市)
    • 九条科学者の会
    • 大田たまがわ九条の会(東京都大田区)
    • コープあいち九条の会 (愛知県名古屋市)
 以下に、編集後記を引用して紹介します。
編集後記:本号には九条の会からのアピールと首長9条の会結成の御案内を掲載しました。


改憲発議強行を草の根からの運動で阻もう
2019.10.10 九条の会

 安倍首相は、先の参院選において市民と野党共闘の頑張りで改憲勢力3分の2の議席の維持に失敗したにもかかわらず、内閣改造と党役員人事で任期中の改憲発議強行に本腰を入れる体制をつくり、臨時国会に臨んできました。
 安倍自民党がねらうのは、改憲発議の第一歩として憲法審査会において何が何でも自民党改憲案を提示し、その審議に入ることです。そのため、自民党は、改憲手続法改正審議と並行して改憲案の提示を行おうとするなど、なりふり構わぬ形で議論に入ろうとしています。臨時国会で改憲案を提示して来年通常国会で発議強行、というスケジュールを描いているからです。
 臨時国会での所信表明演説においても、安倍首相は、改憲審議入りで演説を締めくくりました。「令和の時代に、日本がどのような国を目指すのか。その理想を議論すべき場こそ、憲法審査会ではないでしょうか。私たち国会議員が・・・しっかりと議論していく。皆さん、国民への責任を果たそうではありませんか」と。
 それに呼応するように、衆議院議長が今国会での改憲手続法の改正を促す発言をしたことは、その職責を逸脱した言語道断の暴挙といわねばなりません。
 さらに、安倍自民党は、改憲問題がすすまない背景にある「安倍改憲反対」の国民世論を意識し、国会審議と並行して、草の根からの改憲世論づくりに本腰を入れようとしています。日本会議と連携し自民党全支部での改憲推進本部づくりをはじめ、改憲国民投票を見据えて策動を強めています。
 韓国との対立を煽る一方で、朝鮮・中国の脅威を口実にして自衛隊の海外での武力行使を目指す9条改憲に執心する安倍政権の態度は、朝鮮半島の非核化、東北アジアの平和構築の方向に真っ向から逆行する極めて危険な策動です。安倍改憲を阻むことは、アジアと世界の人々に対する日本国民の責務となっています。
 改憲の新たな局面を迎えたいま、まず必要なことは、こうした安倍改憲の狙いと危険性を市民が共有することです。「安倍政権下の改憲」には反対の声は多数ですが、自衛隊を憲法に明記する9条改憲の危険性は、まだまだ市民の中には浸透していません。また、改憲手続法は、いま問題となっている有料CMが「カネで改憲を買う」危険をもっているだけに留まらず、公務員・教育者の地位利用の国民投票運動の禁止や「組織的多数人買収・利害誘導罪」など市民の自発的な運動を規制する致命的欠陥をもっていることも見逃せません。草の根からの学習、討論運動を巻き起こしましょう。
 先の参院選で3分の2を割らせた、3000万署名をはじめとする市民の運動に確信を持ち、改めて、署名、集会、スタンディング、ネットでの発信など草の根からの運動をさらに幅広く大きなものにしましょう。草の根からの市民の声で安倍改憲を包囲し、阻止しましょう。

2019年10月8日火曜日

11/16(東京)講演会「安倍改憲のゆくえ」のお知らせ


 表記の講演会が下記の通り開催されます。
  • 日 時:2019年11月16日(土)14:00~17:00(開場13:30)
  • 場 所:中央大学(後楽園キャンパス)5号館5133教室(予定)
  • 講 演:
    • 1:「安倍軍拡と自衛隊の現状」纐纈 厚 さん(明治大学・政治学)
    • 2:「軍拡競争が助長する自律型兵器の開発と禁止運動の現状」小金 澤鋼一 さん(東海大学・制御工学)
  • 資料代:500円
  • 主 催:九条科学者の会、日本科学者会議
 上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご参照ください。

2019年10月1日火曜日

10/27 福泉・鳳地域「憲法9条の会」13周年のつどい「憲法をいかして平和な未来=9条改憲は戦争への道=」(大阪・堺)のお知らせ


 表記のつどいを下記の通り開催します。堺市福泉・鳳地域とその周辺の方々が大勢参加されることを希望しています。
  • 日 時:2019年10月27日(日)午後2時~4時
  • 場 所:ウエスティ(堺市立西文化会館)7階セミナールーム
  • お 話:白井 聡 さん(京都精華大学専任講師)
        戦争体験を語る(大崎 正雄 さん)
  • 参加協力券:500円
  • 主 催:福泉・鳳地域「憲法9条の会」
  • 連絡先:上田 規美子 電話(ファックス)273-5367
 上掲のちらしイメージは、クリックすると拡大版をご覧になれます。