2015年6月29日月曜日

「安全保障関連法案に反対する学者の会」からアピール賛同者拡大・支援の依頼


 2015年6月28日付けで、表記の依頼メールが届きましたので紹介します。



安全保障関連法案に反対する学者の会の賛同者の皆様へ

 安全保障関連法案に反対する学者の会のアピールに賛同いただき、ありがとうございます。また、SNSなどで拡散いただいている皆様には心から連帯のご挨拶を送ります。6月27日9時現在で、賛同者は学者で7,000名を超え、市民で11,000名を超えました。今後、7月20日に学者による「100名記者会見」を行い、1万名を超える学者の連名によるアピールとして発表することを予定しています。

 政府・与党は、対米公約した「夏までに成立」の見通しが崩れ、9月27日までという異例の国会会期延長を強行しました。成立を断念させるには、法案に反対する国民世論と共同の行動を、空前の規模へと広げていくことが必要です。

 そこで、「学者の会」アピールへの賛同者の数を数倍に増やすために、さらに多くの方に声をかけていただくことをよびかけます。添付のチラシ(和文・英文)[引用者の注:和文版のみを上掲のイメージで示しました。クリックすると拡大イメージをご覧になれます。なお、ダウンロードは、「学者の会」ホームページから出来ます]を活用し、メールやSNSで広げてください。チラシを印刷して、配布・掲示することもお願いします。闘いはこれからが正念場です。よろしくお願いします。

 「100人記者会見」は、7月20日(祝)午後5時から学士会館2階202にて行います。出席いただける方は、事務局(anpogakusya4@gmail.com)まで、お知らせください。

 なお、今後の活動として法案に反対して運動している学生のグループSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)と共同して集会・デモを行うことを予定しています。また、外国人記者クラブにおける海外発信の記者会見も予定しています。詳細については追ってお知らせします。これらの行動へのご参加をお願いいたします。

 安全保障関連法案に反対する学者の会
 事務局・佐藤学(学習院大学教授)



(文責・多幡)

2015年6月27日土曜日

「ストップ安倍政権、戦争法案を許すな! 7.1 堺市民集会」のお知らせ


 表記の集会が下記の通り開催されます。いま、戦争法案反対の声が前後国大きなうねりとなって広がっています。反対の声をさらに大きく広げて、戦争法案を廃案に追い込むため、堺市とその周辺にお住いのみなさん、こぞってこの集会に参加しましょう。

  • 日時:2015年7月1日(水)18:30開会、19:00デモ出発
  • 場所:瓦町公園(堺区中瓦町・堺東商店街奥北)
  • 主催:戦争法案に反対する堺連絡会

 上掲のちらしイメージは、クリックすると拡大版をご覧になれます。

(文責・多幡)

2015年6月25日木曜日

国会会期の大幅延長を戦争法案反対運動の好機に——「九条の会」メルマガ第213号


 「九条の会」メルマガ第213号(2015年6月25日付け)が発行されました。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。

 次の記事のほか、多くの重要な記事が掲載されています。
  • いまこそ力をふりしぼって、戦争法案廃案をめざして可能な限りの運動を
  • 九条の会の「ニュース」があるのはご存じでしょうか(再録)
  • 九条の会事務局からの訴えと提案(再録)
  • 九条の会の新しい請願署名「安保関連法案は、海外で戦争をするための戦争法案であり、平和憲法を破壊します。すみやかな廃案を求めます」(再録)

 以下に、編集後記を引用して紹介します。
編集後記~国会会期の大幅延長を戦争法案反対運動の好機に
 安倍政権と与党は22日、通常国会の会期を3ヵ月という異例の大幅延長の暴挙にでた。しゃにむにこの悪法・戦争法を通してしまおうということだ。しかし、この間の運動の過程で、日本の民衆は世論の大きな変化をつくり出し、安倍政権は追いつめられている。全国各地の九条の会が先頭に立って、この大幅延長を安倍晋三首相が後悔するような情勢をつくり出し、戦争法案を必ず廃案に追い込みましょう。

 (「九条の会」メルマガ読者登録は、ここをクリックして出るページで出来ます。)

「安保法案は違憲、撤回を」――立憲デモクラシーの会が声明


 法学や政治学の専門家らがつくる「立憲デモクラシーの会」は、6月24日、声明を発表し、会期延長した今国会での法案成立を目指す安倍政権の政治手法を非難しました。

声明は、安保法案は集団的自衛権の行使を容認し、外国の軍隊と自衛隊の活動を一体化させる点で明確な憲法違反だと指摘しています。また、立憲主義をないがしろにし、国民への説明責任も果たさない政府に重大な政策判断をする権限はない、と訴えています。

会見には政治学の山口二郎・法政大学教授、憲法学の樋口陽一・東大名誉教授、長谷部恭男・早大教授、小林節・慶大名誉教授ら9人が出席し、山口氏は「政府批判は職業上の義務。この国の民主主義を健全に保つには必要との自負がある」と述べました。(以上、朝日紙6月25日付け記事を参考にしました。)

声明の全文はこちらでご覧になれます。

多幡記

2015年6月23日火曜日

世界平和アピール七人委員会、戦争法案の廃案求めるアピール発表


 世界平和アピール七人委員会は、2015年6月22日、「安保関連法案を廃案にし、安心・安全に生きる世界に向けて」と題するアピールを発表しました。

 アピールは、安倍政権に対して、集団的自衛権行使容認の閣議決定の取り消しと、戦争法案の廃案を求めています。安倍政権の動きは、一部の国と癒着し、敵を作り、軍事競争を誘発するばかりであり、日本だけでなく世界の諸国民の平和に生存する権利を侵すものだと批判しています。さらに、国民の大多数は憲法9条の改定を望んでおらず、日本の目指すべき道は、外交努力によって自らの安全を図り、世界の紛争に対して、積極的に調停にあたることだと主張しています。

 同委員会は、人道主義と平和主義に立って、湯川秀樹、平塚らいてうらが1955年に結成したもので、現在は、武者小路公秀、土山秀夫、大石芳野、小沼通二、池内了、池辺晋一郎、高村薫の各氏が委員を務めています。

 このニュースは、23日付け『しんぶん赤旗』が報じています。なお、アピールの全文はこちらでご覧になれます。

(文責・多幡)

2015年6月22日月曜日

『ニュースレター九条科学者(集会案内)2015.6.21付け』の紹介


 表記のニュースレターが届きましたので、引用して紹介します。



ニュースレター九条科学者 (集会案内)
2015.6.21 発行/九条科学者の会事務局 【転送歓迎】



集団的自衛権の国会審議がすすみ、国会会期延長、強行採決へと進みつつありますが、国会周辺でも大きな反対のうねりが巻き起こっています。
安倍政権の暴走を食い止めるには今立ち上がって国会内外で行動を起こすことが必要です。
6月24日に開かれる集会と「安全保障関連法案の反対する学者の会」アピール賛同署名をご紹介します。ぜひご参加、ご協力下さい。

  1. とめよう! 戦争法案 集まろう! 国会へ 6・24国会包囲行動
    • 日時:6月24日(水)18時半〜20時
    • 場所:国会議事堂周辺
    • その他:夜ですので、光るものを、ぜひ持ってきて下さい。ただし、当日は大変混雑が予想されます。ロウソクなどの火気はご遠慮ください。
    • 主催:「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実効委員会」
       http://sogakari.com/
  2. 「戦争法案」を葬ろう 6.24集会
    • 日時:6月24日(水)17時〜
    • 講師:半田滋さん(東京新聞論説委員・編集委員)
    • 報告:小沢隆一さん(憲法学者)/衆院安保特別委員から/立憲フォーラムから
    • 場所:星陵会館ホール(地下鉄東京メトロ永田町駅など)
       http://www.seiryokai.org/kaikan/map.html
    • 主催:戦争をさせない1000人委員会・立憲フォーラム
       ※入場は無料です。
       ※18時30分からは「とめよう! 戦争法案 集まろう! 国会へ 6.24国会包囲行動」へ合流します。
       http://www.anti-war.info/schedule/1506191/
  3. 「総がかり行動実効委員会」が当面提起している行動予定はつぎのとおりです。
     http://sogakari.com/wp-content/uploads/2015/06/Schedule_7.pdf
  4. 「安全保障関連法案の反対する学者の会」アピール賛同署名
     表記署名は短期間のうちに学者・研究者5000名、市民7000名を超えました。
     主旨に賛同される方はご協力をお願いします。
     http://anti-security-related-bill.jp/

「九条の会」のアピールを広げる科学者・研究者の会
(略称「九条科学者の会」)
 〒113−0034 東京都文京区湯島1−9−15 茶州ビル901 
 電話/FAX 03-3811-8320
 newsletter@9-jo-kagaku.jphttp://www.9-jo-kagaku.jp/



(文責・多幡)

2015年6月17日水曜日

2015年度もノーベル平和賞候補に正式に登録。 新しいネット署名への賛同を募っています——「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会


 表記題名のお知らせメールが、6月11日付けで賛同署名者に届きました。遅くなりましたが、引用して紹介します。



2015年度もノーベル平和賞候補に正式に登録されました。 新しいネット署名への賛同も募っています

「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会 Executive Committee for “The Nobel Peace Prize for Article 9 of the Japanese Constitution”
2015年6月11日 — ご賛同ご支援ご協力くださっている皆様へ 

いつもご支援ご協力心から感謝申し上げます。
2015年度も、「憲法9条を保持している日本国民」がノーベル平和賞候補に正式に登録されました。推薦人の先生がたを始め、平和を愛する世界中の皆様の多大なるご尽力に心より感謝いたします。

6/9の夜から、今現在、4名の「憲法9条を保持している日本国民」を推薦してくださった推薦人の方々にノーベル委員会から受理通知が届いたとのご連絡をいただきました。
去年は受理通知が一斉に送信されてきたと記憶しておりますが、今年は受理通知を添付しているカバーレターに推薦人の先生の個人名が記入されており、手間がかかるからでしょうか、すべての推薦人の先生方に通知が送付されるまで時間差があるようです。
この状況を踏まえて、実行委員会ではとりあえず第一弾として受理通知を受け取られた先生方のご協力のもと、地元神奈川県相模原市で記者会見を開かせていただきました。

ここからが憲法破壊を阻止するために本当の踏ん張りどころです!

実行委員会では、本署名とともに、憲法破壊を阻止し、世界中に戦争しないでほしいの声を届けるために具体的に下記のネット署名への賛同も募っております。
引き続きご賛同とお声かけをお願いいたします!

(1)「戦争法案」の審議入りに抗議し、廃案を強く要請します。
  URL:https://www.change.org/p/red-card-to-anpo-hoan

(2) 世界各国リーダー宛:いかなる理由があろうとも戦争はしないでください。話し合いで平和的に解決してください。 仲裁に努めてください。
  URL:https://www.change.org/p/no-war-1

(3)「国連・平和への権利」要請署名 
  URL:https://www.change.org/p/right-to-peace

憲法違反の「安保関連法案」を阻止し、
ノーベル平和賞を受賞して、さらに世界中に憲法9条を輝かせましょう!

感謝をこめて
実行委員会



(文責・多幡)

2015年6月15日月曜日

戦争法案の議論の潮目がかわってきた:「九条の会」メルマガ第212号


 「九条の会」メルマガ第212号(2015年6月10日付け)が発行されました(メルマガの発信アプリケーションに不具合が生じ、6月10日に発信すべきものが4日遅れになったということです)。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。

 次の記事のほか、多くの重要な記事が掲載されています。
  • 九条の会の「ニュース」があるのはご存じでしょうか
  • 九条の会事務局からの訴えと提案(再録)
  • 九条の会の新しい請願署名「安保関連法案は、海外で戦争をするための戦争法案であり、平和憲法を破壊します。すみやかな廃案を求めます」が出来ました。活用してください。

 以下に、編集後記を引用して紹介します。
編集後記~衆院憲法審査会で、与野党の参考人が戦争法案の違憲性を主張
 6月4日の衆院憲法審査会は、当然のことながら衆院特別委で審議中の戦争法案(安保法案)をめぐる議論に集中していった。
 自民・公明・次世代が推薦した参考人の長谷部恭男・早大教授は「(閣議決定は)どこまで武力行使が許されるのかも不明確で、立憲主義にもとる」と批判した。
 民主党推薦の小林節・慶大名誉教授は、今の法案の本質について「国際法上の戦争に参加することになる以上は戦争法だ」と断じた。
 維新推薦の笹田栄司・早大教授は、内閣の判断で憲法解釈を変えることについて、戦前のドイツでナチスの台頭を許した「ワイマール(体制)のことを思う」と指摘した。
 この議論を通じて、そもそも昨年の閣議決定が憲法違反だということが明白になり、戦争法案の議論の潮目がかわってきた。私たち「九条の会」が街で人びとに語りかけることがいよいよ重要になってきた。

 (「九条の会」メルマガ読者登録は、ここをクリックして出るページで出来ます。)

2015年6月13日土曜日

STOP 安倍政権!「戦争法案」阻止! 6.23 府民集会(大阪・扇町公園)のお知らせ


 表記の集会が下記の要領で開催されます。こぞって参加し、安倍政権が戦争への道を突っ走るのを、ぜひとも止めましょう。
  • 日時:6月23日(火)18:30~
  • 場所:扇町公園(集会後デモ行進予定)
  • 主催:安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会/憲法改悪阻止大阪府各界連絡会議/国民大運動大阪実行委員会

 詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧下さい。なお、ちらしPDF版(A4サイズ2面)はこちらからダウンロードできます。

(文責・多幡)

2015年6月12日金曜日

戦争法案、『毎日』『朝日』紙などが連日批判


 安保法制こと戦争法案に対して、『毎日』 『朝 日』紙などが連日、社説などで批判を続けています。中でも、2015年6月11日付け『朝 日』紙夕刊の「素粒子」欄の次の文が言い得て妙です。
 「数ではない」。はい、その通りです官房長官。数を頼んで民意を顧みず、憲法違反の安保法制のごり押しとは。
    ⭐︎
 護憲の学者も改憲論の学者も一様に憤る。もはや事態は違憲、合憲でなく非憲、否憲、無憲、亡憲、蔑憲の域。
 痛快ですが、笑ってばかりはいられません。いま、安倍政権は、かつて日本が日中戦争から太平洋戦争へ、そして敗戦へと突き進んだのと同じ道を歩もうとしているのです。この流れを、いま押しとどめなければなりません。

多幡記

6/20 天王寺九条の会発足10周年記念のつどい(大阪)


 本会の近くで活動している地域9条の会の一つ、「天王寺九条の会」が10周年を記念して、6月20日(土)午後1時30分からクレオ大阪中央・セミナーホールで、表記の集会を開きます。参加費は無料です。詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧下さい。

(文責・多幡)

2015年6月11日木曜日

6/14 第60回 大阪母親大会、エルおおさか・エルシアターで


 表記の集会が6月14日(日)11時30分から15時45分まで、エルおおさか・エルシアターで開催されます。詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧下さい。

(文責・多幡)

2015年6月9日火曜日

「ヒトラーが大統領緊急令でワイマール憲法を空洞化し、幾つかの法を一束にしてまとめて変えたのは、安保法制の進め方にも似ていませんか?」——作家・半藤一利さん、毎日紙特集記事で


 昨年5月、毎日紙記者に対して、「戦争の芽を一つ一つつぶしてかかるしかない。こんなふうに、自分の手で」と、指で空をつまむ仕草を繰り返しながら語った作家の半藤一利さんは、いま、次のように話しています。

 「この1年で国は随分変わりましたね。『戦争の芽』は指ではもうつぶせないくらいに育ってしまったようだ。」
 「ヒトラーは国会決議を経ない閣議決定で大統領緊急令を発令させ、ワイマール憲法を空洞化し、幾つかの法を一束にしてまとめて変え、国民の自由を制限しました。安保法制の進め方にも似ていませんか?」
 「異なる考えを持つ人と語り合い、意見が違っても語り合えるだけの人間関係を築きましょう。物言えば唇寒し、と自分を縛らず、率直に意見を述べ合い、書いていきましょう。」

 東京大空襲の焼け跡で14歳だった半藤少年は「絶対に日本は正しいとか、絶対に神風は吹くとか、すべてうそだ」と思い知り、それ以来「絶対」という言葉を使わないと決めたそうです。そんな半藤さんは、安倍首相が5月14日の記者会見で「米国の戦争に巻き込まれることは絶対にない」と断言したことについて、「絶対、などとなぜ言い切れるのか。あの言葉に心から安心できた人がいたのでしょうか」ともいっています。「絶対」という言葉を使わない作家の発言には重いものがあります。

 半藤さんへのインタビュー記事全文は、こちらでご覧になれます。

多幡記

2015年6月8日月曜日

7/1 日中不再戦・平和友好のつどいー安倍首相に「過去の克服」を進言するー(大阪)


 表記の集会が下記の通り開催されます。
  • 日時:7月1日(水)18:30~
  • 会場:天満橋ドーンセンター
  • 内容:
    • 朗読劇「戦時下反戦放送・長谷川テルの生涯と遺児 暁子」
       「日本の将兵のみなさん! どこでこの放送をお聴きでしょうか」に始まるラジオ放送は、日本の子ども、老人、女性の悲惨な被害を訴えるとともに、日本が仕掛けている戦争が大義のない侵略戦争であり、兵士たちが血を流さずどうか生き抜いてほしいと、切々とよびかけるものでした。それは日本の兵士には少なからぬ動揺を、中国の民衆には大きな励ましを与えました。
    • 「日中不再戦・平和の決意新たに」長谷川暁子さんの訴え
    • 野田淳子さんのうた、など
  • 参加協力費:1000円
  • 主催・問い合わせ:日中友好教会大阪府連合会
 上掲のちらしイメージは、クリックすると拡大版をご覧になれます。

(文責・多幡)

2015年6月6日土曜日

戦争法案は9条体制を根底からくつがえす——憲法研究者らが戦争法案反対の声明


 戦争法案(安保関連法案)に反対する憲法研究者らが、6月3日、「安保関連法案に反対し、そのすみやかな廃案を求める憲法研究者の声明」を発表しました。呼びかけ人は38人。賛同者は発表時の135人から、5日時点では150人に増えています。

 声明は、同法案について「これまで政府が憲法9条の下では違憲としてきた集団的自衛権の行使を可能とし、米国などの軍隊による様々な場合での武力行使に、自衛隊が地理的限定なく緊密に協力するなど、憲法9条が定めた戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認の体制を根底からくつがえすものである」と批判しています。

 さらに、昨年7月の集団的自衛権行使容認の「閣議決定」や日米ガイドラインの改定など、法案策定までの一連の手続きも「立憲主義、国民主権、議会制民主主義に反する」ことも理由にあげ、政府に「閣議決定」と日米ガイドラインの撤回を、国会に同法案のすみやかな廃案を求めています。

 声明の全文はこちらでご覧になれます。 

多幡記

2015年6月5日金曜日

戦争放棄を憲法に書き込んだのは当時の首相・幣原喜重郎——朝日紙連載「新聞と9条」


 朝日新聞に連載中の「新聞と9条」第42回(2015年6月3日付け)は、「9条の発案者は誰なのか」を取り上げました。

 記事は、当時の首相、幣原喜重郎が1951年4月に刊行した遺著『外交五十年』に、戦争放棄、軍備全廃は自分の発案であり、連合国軍総司令部(GHQ)に強いられたのではない、と書いていることを明らかにしています。

 また、連合国軍最高司令官として日本占領に当たったダグラス・マッカーサーは、同年5月5日、上院軍事外交合同委員会で戦争放棄条項誕生の経緯を証言し、幣原が戦争放棄を憲法に書き込んだ、と述べたことも記しています。記事の全文はこちらでご覧になれます。

 改憲派が唱える「憲法押しつけ」論の根拠は薄弱と言えましょう。

 なお、6月4日の衆院憲法審査会で、与野党が推薦した憲法学者3人を招いて参考人質疑が行なわれた中で、安全保障関連法案について質問出たのに対し、全員が「憲法9条違反」と明言しました(そのニュースはこちらなど)。憲法違反が明らかになった法案は、速やかに撤回すべきです。

多幡記

2015年6月1日月曜日

『今日の軌跡』:書籍紹介


 元・大阪空襲訴訟原告団代表の安野輝子さん(堺市西区在住)から、下記のようなメールを貰いましたので、引用して紹介します。



みなさま、お元気でしょうか。

元・大阪空襲訴訟を支える会の三浦千賀子さんが、『今日の軌跡』と題して、この3年間のまとめの詩集を竹林館から出版されました。

三浦さんの、やわらかいこころ、優しい言葉でつづられていて、人間へ自然へ社会へと誘われます。一気に読みました。

おわりの方のページに「棄民」という一編が載っていました。大阪空襲訴訟の口頭弁論を傍聴にいつもきていただいていました。そのことが書かれています。勇気、元気、優しさがわいてきます、お読みいただきたいと思います。

三浦さんは、ご自身も足にハンディがおありで、中学校支援学校をリタイアされて堺にお住まいです。たまにお会いすることがあると励まされています。

[…以下略…]



[引用者の注:上記のメール本文のあとに、詩「棄民」を引用してあります。版権を考慮して割愛しますが、末尾に、題名のもとになっている、「裁判所は国家に加担してまたもや棄民をした」という言葉があることを紹介しておきます。]

(文責・多幡)