2012年7月30日月曜日

【動画紹介】デモは社会を変えるか:声をあげはじめた市民たち


 2012年7月26日の NHK 番組『クローズアップ現代』の「デモは社会を変えるか:声をあげはじめた市民たち」の動画が、こちらに紹介されています。大勢の自発的市民の真剣な連帯は、これからの政治を動かす新しい力となるでしょう。

2012年7月26日木曜日

「九条の会」メルマガ第145号:7・16さようなら原発17万人集会


 表記の号が2012年7月25日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。なお、メルマガ読者登録はこちらでできます。

 以下に、編集後記を引用して紹介します。

編集後記〜7・16さようなら原発17万人集会
 さる7月16日、17万人が集まった梅雨明けの炎天下の代々木公園で、実にたくさんの「九条の会」ののぼりやプラカードを見た。電車などを使ってグループで参加したところや、「会」のバスをしたてて参加したところもあった。「9条」~「平和的生存権」~「原発」というつながりの中で、熱い思いが集会参加になったのだろうと思った。「ポスト3・11」と呼ばれる新しいデモ世代と、「プレ3・11」の九条の会などの世代の融合を見る思いだった。
 注:引用文の最初の日付け部分は、原文には「17日」となっていますが、これは間違いなので、修正して引用しました。

2012年7月19日木曜日

写真展紹介:南京・閉ざされた記憶展2012


 写真展「南京・閉ざされた記憶展2012~南京を見つめることは、今の日本を問い直すこと~」が下記の通り開催されます。正しい歴史の理解のために、多くの方がご覧になることをお勧めします。
  • 場所:エル・おおさか(地下鉄・京阪「天満橋駅」下車)9階ギャラリー1・2
  • 日時:2012年7月20日(金)~22日(日)
     午前10時〜午後7時(最終日は午後3時)
  • 入場料:無料
  • 開催の言葉:私たち南京大虐殺60カ年大阪実行委員会は、「南京大虐殺はなかった」との妄言が幾度も繰り返される世情を憂慮し、二度と同じ過ちを犯すことのないように、2002年、南京大虐殺60カ年全国連絡会の協力を得て、南京大虐殺の歴史を語るA1サイズ58枚のパネルを作成しました。
     10年後の今年、またもや公人の口から妄言が飛び出し、強く抗議するとともに、改めて歴史の真実に向き合うことの大切さを痛感しています。
     南京を原点として見えてくる歴史の真実に向き合うため、「慰安婦」問題・教科書問題に取り組む二つのグループの協力を得て、ここに「南京・閉ざされた記憶展2012」を開催いたします。
     みなさま、ぜひともご参加ください。なお、会場では関連 DVD 試写コーナーも設ける予定です。
  • 主催:南京大虐殺60カ年大阪実行委員会
  • 協力:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク、
     子どもたちに渡すな! あぶない教科書 大阪の会
  • 連絡先:TEL 080-3822-0404、FAX 06-7635-5711

2012年7月17日火曜日

日本科学者会議が『JSA eマガジン』を公開


 日本科学者会議は、会員がおこなった研究や教育、社会的活動の成果を、社会に分かりやすくアピールする場の一つとして、『JSA eマガジン』(PDF ファイルによる電子出版の形態)を出し始めました。各ナンバーは、どなたでもこちらから無料でダウンロード出来ます。

 あらかじめ、各ナンバーの「まえがきを読む」をクリックして、内容の概略を知ることが出来ます。ダウンロードしたい場合には、表紙画像をクリックすると、まず簡単なアンケート画面が出ます。アンケート内容は、所属(日本科学者会議会員か非会員か)、年代、居住地域(都道府県のみ)、職業(以上はいずれも選択肢から選ぶ)、関心のあるテーマ(約300字以内で記述)です。それらに答えて、「提出する」のボタンをクリックすると、「以下の内容でアンケートを登録します。よろしいですか?」の画面が出ます。そこで、「確定する」のボタンをクリックすると、ダウンロード画面が出るようになっています。

 現在出版されているのは次の2点です。
  1. 沢田昭二 『放射線による内部被曝』(2.75 MB)
  2. JSA e マガジン編集委員会『自然エネルギー元年』(2.23 MB)

2012年7月10日火曜日

「九条の会」メルマガ第144号:集団的自衛権の行使へ報告書


 表記の号が2012年7月10日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。

 これまで本ブログサイトでは、「九条の会」メルマガの主な内容の見出しも紹介していましたが、上記のように、同メルマガ詳細のウェブサイトへのリンクを記していますので、今後は見出し紹介を省略し、9条にかかわる時局短信が記されている「編集後記」のみを紹介することにします。なお、メルマガ読者登録はこちらでできます。

 以下、編集後記の引用です。

編集後記〜集団的自衛権の行使へ報告書
 政府の中長期ビジョンを作成する国家戦略会議フロンティア分科会が、集団的自衛権の行使についての従来の政府解釈を変えるよう提言したというニュースが5日の NHK で流れると、韓国のメディアから相次いでインタビューの申し込みがあった。韓国の「朝鮮日報」は6日、「日本は『解釈改憲』の道を選ぶのか」という社説を掲げた。憲法の解釈を変えて「日本は米国と共に戦争をやるのではないか」と韓国の世論は日本政府の姿勢を疑っている。隣国のひとびとにこうした9条の形骸化への心配をさせてはならないと思う。
 分科会の報告書はこちらにあります。

 引用者の注:集団的自衛権の見直しについては、「平和のフロンティア部会報告書」中の (3)-1 項に、「安全保障協力関係を深化させるためにも、日本が価値ある協力相手である必要がある。 財政面での制約は厳しいが、武器使用原則や国連平和維持活動 (PKO) 五原則、集団的自衛権行使や海外での武力行使をめぐる憲法解釈など、全く異なる時代状況下で設けられた政治的・法的制約を見直すことで、日本の連携力、ネットワーク力を高めることは可能である」と述べられています。

2012年7月7日土曜日


詩:浅井千代子(本会世話人)

ヒットラーを描いた旧ドイツ帝国の42フェニッヒ切手
(A public domain image from Wikimedia Commons)

その鼻は
日々のびてゆく
のびた鼻は
時には巧みな指揮棒に
又或る時は強力なムチとなる
指揮棒に従って大勢の人がまとめられてゆく不思議
ムチは己の意に副わぬ者を容赦なく打ちのめす
まるで憎しみがうなりを上げている

早く逃げないと
わたしもムチで打たれる
まるで戦争前夜のよう
ああ!
鼻が!鼻が!
追いかけてくる

『異郷』第20号(2012年4月)から

2012年7月5日木曜日

日本科学者会議が二つの決議:JAXA 法・原子力基本法改定への抗議とオスプレイの配備・運用拒否


 日本科学者会議常任幹事会は7月1日、「JAXA 法・原子力基本法改定に抗議し、科学・技術の国家統制を行わないよう求める」決議と、「米軍 V-22 オスプレイの配備・運用を拒否する」決議を発表しました。

 JAXA 法については、宇宙開発を「平和の目的に限り」(同法第4条)とする規定が削除され、「宇宙基本法第2条の宇宙の平和的利用に関する基本理念にのっとり」に改められました。この改定は、これまで平和目的に限定した研究開発体制で優れた成果を あげてきた JAXA を、宇宙基本法の規定に基づき政府が軍事研究に動員できるようにする、重大な転換をなすものです。

 また、原子力基本法については、民主・自民・公明各党の議員立法による原子力規制委員 会設置法案の附則として提案され、原子力の研究、開発及び利用に関して、「前項の安全の確保については、確立された国際的な基準を踏まえ、(中略)並びに我が国の安全保障に資することを目的として、行うものとする。」との条項が付け加えられました。これは、平和目的と称すれば日本が軍事を含む安全保障に資する核開発を行うことを可能とする法改定であり、平和憲法をもつ被爆国たる日本にとって極めて重大な決定です。

 以上のように、これらの法改定は、日本国憲法に反する内容であり、容認できないものであるとして、第1の決議は、政府が科学・技術の国家統制を行うことをやめ、国会が憲法の平和原則に反する今回 の改定条項を速やかに廃止するよう、強く求めています。

 V-22 オスプレイについては、その運用実績や米国の軍事戦略をみるならば、沖縄へのMV-22配備は、日本の国土防衛目的ではなく、日本に駐留する海兵隊が海外の戦場に兵員や物資をより機動的に輸送することを目的としていることは、明らかです。また、その機体の設計上・構造上の欠陥が指摘されており、実際に開発・配備段階を通じて重大事故を頻発させてきたことから、V-22 が配備・運用されると、沖縄と日本本土において、日常的に重大事故の発生する危険が予見されます。

 以上のことから、第2の決議は、V-22 の日本への配備と一切の運用に反対し、日本政府が日米同盟の再編強化をやめ、日米地位協定の速やかな抜本改定、および在日米軍、特に海兵隊の速やかな撤退へと政策を転ずるよう求めています。

 私たちも、これらの決議に述べられている国の不穏な動きに大いに注目し、これに反対する声の輪を広げて行かなければなりません。

 両決議の全文は、こちらでご覧になれます。
(多幡記)

2012年7月3日火曜日

三月は


詩:浅井千代子(本会世話人)


春爛漫の
花屋の店先
今日も立止まって
百花繚乱の花々を
眺めて帰ってきた

三月は
わたしの誕生月
だがとてつもない
悲しい月になってしまった
二〇一一年三月十一日
大戦争が五つも六つもドッと押し寄せたような
突然の悲劇が東日本を襲った
大地震による牙を剥いた漆黒の大津波
大地も人も呑み込んで
その上に
原子力発電所の大爆発
奪われた多くの尊い生命
この国の未来が一瞬にして掻き消えた

希望が芽吹く三月は
それは美しい桃色の季節
それが今
太陽が涙する灰色の三月
わたしはもうこれからは
鎮魂の三月として
誕生日を祝うことはない

『異郷』第20号(2012年4月)から
写真:多幡達夫