2011年12月29日木曜日

改憲派の動きに注意を


 私(多幡)個人の2009年4月までのブログが、以前使っていたブログサイトのプロバイダーの事故で消失し、現在使っているサイトのアーカイブに、ハードディスク上の控えから少しずつ復元しつつあります。2005年8月3日付けで、自民党が当時策定した改憲草案に対する批判を書いた記事「日本はそうなってよいのだろうか:自民党の改憲案」を、きょう復元したところです。いま、改憲の動きが再燃しています。ご覧の上、参考にしていただければ幸いです。

 折しも、インターネットで、「自民、徴兵制検討を示唆:5月めど、改憲案修正へ」のニュースがツイートされているのを見て驚きました。私たち国民が、ただちに怒りの声をあげなければならないニュースと思いましたが、よく見ると2010年3月4日付けのニュースでした。いずれにしても、改憲派の動きには注意して、それを阻んで行かなければなりません。

(多幡記)

2011年12月25日日曜日

朝日紙社説、武器輸出三原則の緩和を批判


 昨今のメディアは政府の動きを批判することが少ないばかりか、疑問視される動きに拍車をかける報道さえも少なくない。しかし、きょう、2011年12月25日付けの朝日新聞は、「武器輸出:三原則を緩和するな」という社説を掲げた。

 「三原則は、専守防衛に徹し、他国への脅威とはならないという、戦後日本の抑制的な防衛政策の主要な柱のひとつである。この平和国家のブランド力の意義、重みを、首相らはどう考えているのか」「いま、中国やロシア軍の急速な近代化に対抗する形で、アジア・太平洋地域の軍拡が進んでいる。日本の三原則緩和に関係国の疑心を招けば、この流れを助長しかねない」と述べ、「日本外交が優先的に取り組むべきは、不断の対話と相互依存の深化を通じて、地域の信頼醸成に努めることだ」と主張している。

 上に引用した箇所だけを見れば、大いにうなずける。ただし、冒頭近くに「なぜ、こんな年末のどさくさに紛れるように見直しを急ぐのか」とあり、また、文末には「拙速に三原則を緩める時ではない」とある。これらの文は論調を弱めているといわなければならない。拙速でなくとも、武器輸出三原則の緩和をするなどは、平和主義憲法に照らして、もってのほかのことであろう。

(多幡記)

「九条の会」メルマガ第132号:家族の “カ” の字


 表記の号が2011年12月25日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。主な内容は次の通りです。
  • 事務局からのお知らせ
    • 九条の会メルマガは今号が本年最終号、新年は1月25日号から
    • ブックレット「加藤周一が語る」:重版できました
    • 「九条の会」リーフレットのデザインを更新、ポストカードもあります
    • 「未来世代にのこすもの 私たちは何を『決意』したか:九条の会講演会」のDVD、好評発売中
    • 憲法セミナーブックレット「核のない平和な世界と憲法9条」
    など
  • 各地から:全国の草の根にはこんなに多彩な活動が
    • 落合・中井九条の会(東京都新宿区)
    • 九条の会・摂津(大阪府摂津市)
  • 活動報告
    • 九条の会・べっぷ(大分県別府市)
    • 木津九条の会(京都府木津川市)
  • 編集後記:家族の “カ” の字、お礼に代えて(以下に引用)
 憲法審査会で自民党の西田昌司議員が「憲法には大切な家族の “カ” の字も書いてない」などとのたまわったと思ったら、その次の会議で「立ち上がれ日本」の藤井孝男議員も「憲法に家族の “カ” の字もないのは問題だ」と呼応。「24条にあるよ」とヤジられて、藤井議員、あわてて「国会手帳」の憲法を拾い読み。そして、「たしかにあります。しかし、いいたかったのは…」と弁解。タカ派で知られるお二人だが、憲法すらロクに読まないで、“カ” イケン論をとなえるから恥をかくのです。
 年の変わり目にこの場を借りてお礼申し上げます。毎月口座に振り込んでくださる方、おそらくパソコンからプリントアウトした風景写真に包んで送ってくださる方、出版物・制作物の代金に上乗せして送金してくださる方……沢山の方々が九条の会の運営を資金面で支援してくださっています。本来でしたらそうした方々には直接お礼申し上げるべきところ、なかなか力及ばず、失礼してしまったり、なかには直接お礼申し上げることのできない方もいらっしゃいます。こころから御礼申し上げます、ありがとうございます。

 参考
 憲法第24条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

2011年12月23日金曜日

大江健三郎さん、「なにより同じ過ちをくり返さないこと」


 ノーベル文学賞作家で「九条の会」呼びかけ人の一人の大江健三郎さんが、民医連月刊誌『いつでも元気』2012年1月号に、「取り返せないことを取り返す」と題する巻頭エッセイを寄せています。

 東京電力福島第一原発の事故で、福島の土地が広範囲にわたって汚染を受け、住民が歎く様子をニュース特集で見た大江さんは、これこそ祖母が口癖だった「取り返しのつかないこと」ではないかと、おびえました。しかし、東京で6万人を越える市民が集った「さようなら原発」集会に参加して、「このままへたりこんでしまうわけにはゆかない」という励ましを受けたということです。

 そして、「夕鶴」を書いた木下順二さんが、「取り返せないことを取り返す」という言葉を遺したことを思い出し、「ひとりひとりの個人が、そのように決心して働くこと、なにより同じ過ちをくり返さないこと」の重要さを訴えています。

 新しい年を迎えるに当たって、私たちは、わが国がふたたび戦争への道を歩んだり、原発の大事故を起こしたりすることのないように、「同じ過ちをくり返さない」の決心を固めようではありませんか。

(多幡記)

2011年12月21日水曜日

ノーベル賞物理学者・益川敏英さん9条を語る


 2011年12月19日付け毎日新聞大阪夕刊にインタビュー記事「今、平和を語る:ノーベル賞物理学者・益川敏英さん」が掲載されました(同記事のウェブ版はこちら)。益川さんは、2008年にノーベル物理学賞を受賞した一人で、ストックホルムでの受賞記念講演で戦争体験に触れたことが印象的でした。

  インタビューの最後に聞き手は、益川さんが「九条科学者の会」の呼びかけ人、「憲法9条京都の会」の代表世話人であることにふれています。それに応えて益川さんは、憲法9条が交戦権を否定しており、憲法を変えたいという人たちは、日本を戦争のできる国にしたいと思っているからだろうということ、100年単位でみると人類は進歩しており、いまや宣戦布告して戦争をするのは不可能だろうということ、日本国憲法の理念がこれから世界の国々に浸透していくだろうということなどを、力強く語っています。

 折しも、政府は20日の安全保障会議で、航空自衛隊の次期主力戦闘機 (FX) として米ロッキード・マーチン社製の F35A を決定し、閣議で了承しました。1機あたりの調達価格は2012年度予算ベースで99億円としています。最終的に42機を導入する方針で、今後、維持費も含めれば総額1兆円に達するとの見方もあります。主力戦闘機の主任務である「防空」を踏み越えて、「空対地攻撃能力」=敵基地攻撃まで想定されており、憲法上も大いに問題視されるものです。政府は益川さんの言葉に大いに耳を傾けてもらいたいものです。

 (多幡記)

2011年12月11日日曜日

ウェブ・ページ「各地の9条の会リスト」と「戦争のつくりかた」


 「リボン・プロジェクト」のウェブ・サイトに「各地の9条の会リスト」のページがあります。現在はホームページを開設している会のみを対象にしているとのことです。2011年7月2日更新のリストに、私たちの会はまだ載せられていませんが、「リボン・プロジェクト」の連絡先が分かりません。「リボン・プロジェクト」は、「国籍や文化、民族、性別などを超えて、みんなと繋がって行きたい、という思いをコンセプトにしたプロジェクト」です。

 「リボン・プロジェクト」は、絵本「戦争のつくりかた」(マガジンハウス、2004;内容は「戦争のつくられかた」)を作成して、「ここ数年、日本が徐々に、しかし大きく変化してきている」ことに警鐘を鳴らしています。絵本「戦争のつくりかた」ページから、ウェブ版その他の形で、絵本の内容を見ることが出来ます。

 (多幡記)

2011年12月10日土曜日

「九条の会」メルマガ第131号:「九条の会」の出番


 表記の号が2011年12月10日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。主な内容は次の通りです。
  • 事務局からのお知らせ
    • 九条の会メルマガは次号(12月25日発行)が本年最終号、新年は1月25日号からです
    • 「九条の会」リーフレットのデザインを更新ポストカードもつくりました
    • 「未来世代にのこすもの:私たちは何を『決意』したか――九条の会講演会」の DVD、好評発売中
    • 憲法セミナーブックレット「核のない平和な世界と憲法9条」
    • 憲法セミナーブックレット「憲法九条の輝きを日本に世界に」
    など
  • 各地から:全国の草の根にはこんなに多彩な活動が
  • 編集後記:憲法審査会の改憲論議(以下に引用)
 第179臨時国会中の憲法審査会は衆参とも実質審議が各2回行われ、「非常事態条項」の導入、自衛隊の明記、96条改憲、新しい人権条項導入などなどの発言が改憲派の委員から相次ぎました。改憲派は第9条にターゲットを絞りつつも、さまざまに現行憲法への批判を行い、憲法審査会を改憲のための世論づくりの場にしようとしているようです。全国交流集会での小森事務局長のまとめの発言にもありましたが、「九条の会」の出番ですね。

2011年12月8日木曜日

大阪空襲訴訟、一審判決が出ました


 2011年12月7日、戦争と空襲による被害の責任を問う裁判「大阪空襲訴訟」に一審判決が出ました。判決主文は
 1. 原告らの請求をいずれも棄却する。
 2. 訴訟費用は原告らの負担とする。
というものです。

 原告団・支える会では、「あまりにも冷酷な判決に怒りがこみ上げてきます。多くのみなさんのご支援、本当にありがとうございました。一審は残念で悔しい判決に終わりましたが、控訴し頑張ります。引き続きご支援をお願いします」というコメントを発表しています。

 また、弁護団の大前治弁護士は次のように述べています。
「不当な判決ではありますが、以下の点は注目に値すると思います。(1) 防空法制や戦傷病者援護法の適用拡大など、原告が主張してきた事実が認定されました。(2) 戦争損害受忍論(戦争損害の救済は現憲法が予定していないという見解)は採用しませんでした。(3) 戦争損害について、補償を受けた者と受けられない者が存在する状態が相当期間継続するに至っており、この差異が『憲法上の平等原則違反の問題を全く生じさせないと即断することはできない』と判示されました。特に (3) について、空襲被害者への格差の放置と重大化によっては憲法違反という判断もあり得ると、裁判所が明言したことの意味は大きいと思います。」

 (以上、大阪空襲訴訟原告団・支える会と同弁護団のウェブサイトを参考にしました。)

 「人間としての尊厳」の回復を求めるこの裁判の控訴審を、引き続き応援しましょう。

太平洋戦争開始から70年


 本会の世話人と賛同者で、毎月9の日(またはその前後)に、憲法9条を守り活かすための宣伝・署名活動を地域で実施しています。今月はきょう12月8日、太平洋戦争開始からちょうど70年目の日に実施の予定でしたが、あいにくの雨で中止としました。

 ハンド・マイクでの街頭宣伝に使う文は、毎回、本会の事務局長と代表(こちらは時折休みます)が別個に作成したものを使用しています。毎回同じ表現の部分もありますが、時勢や状況に応じて変る部分も多くあります。きょう使用する予定だった代表の作成による文を以下に掲載します。

(本会代表・多幡)



 皆さん、こんにちは。こちらは福泉・鳳地域「憲法9条の会」です。

  日本が二度と戦争を起こさない平和な国であるように、憲法9条を守り、また、これを世界に輝かせようと、作家の大江健三郎さん、澤地久枝さんら9名の呼びかけで、2004年に「九条の会」が発足しました。この「九条の会」を地域や職場で支える会が、全国で7500以上にもなり、その運動は大きく広がっています。

  私たち福泉・鳳地域「憲法9条の会」も、このような地域の会の一つです。国際紛争の解決手段としての戦争を、永久にしないとしている憲法9条を守るため、思想・信条の違いを超えて力を合わせ、戦争反対への共同の輪を広げるための署名活動をしています。皆さんのご協力をぜひ、よろしくお願いします。

  きょう12月8日は、日本が太平洋戦争を始めた日から、ちょうど70年目に当たります。あの戦争で、日本の軍隊は約220万人の死者を出し、空襲や原爆で、一般の人たちも約100万人が死亡し、310万戸の家が焼けたり壊されたりしました。また、日本の侵略によって死亡したアジア諸国の人々の数は、1880万と推定されています。なんと野蛮で愚かなことをしたのでしょうか。

 日本国憲法は平和主義を一つの主要な柱でとして、第9条で国際紛争解決のために、戦争や、武力による威嚇、そしてまた、武力の行使をしないと決めています。この条項は、国民に多大な苦しみを与えたあの愚かな戦争の反省の上に立って、戦後の日本で大いに歓迎されたのです。

  ところが、近年の日本の政治は、日本国憲法9条が実現しようとした国のあり方を、変える方向に歩んで来ました。民主党政権は野田内閣に変ってからも、沖縄県民の意志を無視しての米軍基地の辺野古移設や、「武器輸出三原則」の見直しで、戦争への加担を進めようとしています。憲法9条が大切と思う国民の声をよそに、国会では先月、衆参両院の憲法審査会が動き始めました。憲法を変えたいという考えの議員たちの本音は、憲法9条を変えることなのです。

  昨今の国際情勢としては、平和に向って努力する機運が、わずかずつながら高まっています。その中で、わが国が憲法9条を変えて、戦争をする国になるならば、それは歴史の歯車を大きく逆転させることになるでしょう。日本がそのような道を進まないようにするためには、憲法9条を守り活かさなければならないとの声をさらに大きくして、名実ともに憲法9条が世界の手本になるようにしなければなりません。

  さる10月30日に、私たち福泉・鳳地域「憲法9条の会」は結成5周年を記念する集いを開催し、ジャーナリスト・伊藤千尋さんのお話を聞きました。その中に、アフリカ沖の島、カナリア諸島に、日本の憲法9条を書いた碑があるという話がありました。憲法9条は、海外でもこのように尊ばれているのです。そのような憲法9条を、活かさないどころか、なくしてしまおうというのは、とんでもないことではありませんか。

  米軍基地にせよ、核兵器その他の兵器にせよ、軍事的抑止力というものは、軍拡競争をあおるだけで、それらが戦争防止に役立つという考えは、幻想に過ぎません。ましてや、日本を海外で戦争の出来る国にすることは、軍事費の増大で一般国民の暮らしを苦しめ、近隣の国々との間の問題解決に本当に有効な外交手段を遠ざけるという結果しかもたらしません。憲法9条こそが真の抑止力なのです。

  それにもかかわらず、日本の政府が米軍基地を重視するなどのアメリカ従属の姿勢をとっている重要な原因は、旧条約が結ばれてから60年にもなる、日米安保体制にあることを見逃してはなりません。平和で豊かな日本の未来を作るには、アメリカの従属国であるという地位を返上し、憲法9条を本当に活かすことが不可欠ではないでしょうか。 

 「戦争はきらい」という私たちの素朴な気持ちこそが、政治を正しい方向に向けることが出来るのです。この気持ちを結集して、憲法9条を守りかそうとの世論をもっともっと広めるため、署名活動をしています。お願いに回っています署名によろしくご協力下さい。 

 大きなマイクでお騒がせしました。ご清聴ありがとうございました。

2011年12月7日水曜日

原発ゼロ・自然エネルギー推進 大学習・交流集会のお知らせ



 表記の集会が、和田 武さん(「原発ゼロの会」呼びかけ人・日本環境学会会長)を招いて開かれます。

☆日時:12月17日(土)午後1時〜4時30分
☆会場:大阪府保険医協会 MD ホール
    (大阪市浪速区幸町1-2-33)
 資料代 500円、学生無料

●記念講演
 「自然エネルギーの可能性と日本での普及推進」
   講師 和田 武・自然エネルギー市民の会代表
●各団体や地域、職場、学園で取り組まれている
  原発ゼロの運動の学びあい大交流
●来年の「3・11企画」など原発ゼロの会の計画

主催:「原発ゼロの会・大阪」原発をなくし、
  自然エネルギーを推進する大阪連絡会
  〒540-0026 大阪市中央区内本町2-1-19
   内本町松屋ビル10 370号
   大阪から公害をなくす会気付
   電話 (06) 6949-8120 FAX (06) 6949-8121

 上掲のチラシの原寸大イメージは、こちらのウェブ・ページからダウンロード出来ます。

2011年12月6日火曜日

第27回平和と民主主義を語るつどい:「心の自由を守るために」—東京の「日の丸・君が代訴訟」から学ぶもの—



 表記のつどいが次の通り開催されます。こぞって参加しましょう。 

■と き:2011年12月17日(土)14:00〜
■ところ:サンスクエア堺第1会議室
■講 師:大前 治さん(弁護士、自由法相談大阪支部
   幹事)
■主 催:自由と自治・進歩と革新をめざす堺市民の会
   (堺市民懇)
   連絡先 〒590-0021堺市堺区北三国ヶ丘町1-2-29
            堺市教育会館内 

 橋下・「大阪維新の会」は、「日の丸掲揚・君が代起立斉唱強制」条例を大阪府議会に提出し、6月3日、多くの反対の声を押し切って可決成立させました。さらに9月には、政治が教育に介入し、言うなりにならない教員や職員を排除する「教育条例案」「職員基本条例案」を大阪府議会、大阪市議会に提出しています。  一方、とうきょうでは2003年の都立学校に対する「10・23通達」に端を発する一連の「日の丸・君が代訴訟」が、8年を経たいまでもつづいています。  この東京の「日の丸・君が代訴訟」の核心は何なのか、大阪の現情勢下で私たちが教訓とするべきものは何なのか、学習し、考えましょう。(以上、つどいのチラシから。)

2011年12月5日月曜日

大阪空襲訴訟 12/7判決となります


 3年前に提訴した大阪空襲訴訟は、多くの皆さんの支援に支えられて、たたかってきました。そして、ちょうど3年目の1日前に判決となりました。傍聴に大勢で参加しましょう。

■日時 12月7日(水)午後2時
 傍聴者の抽選受付は午後1時半からです。
 遅れないように裁判所(大阪市北区西天満2-1-10)
 本館北側に集合しましょう。
■報告集会 裁判終了後、中央公会堂で


 (以上、大阪空襲訴訟原告団・弁護団・支える会からの案内を参考に記しました。)

2011年12月1日木曜日

"「原発」よ、さらば "


 科学史家の伊東俊太郎氏が『図書』2011年12月号 p. 1 に表記題名の巻頭言を記し、次のように主張している。
CO2を出さないなどという環境保護をあげつらった人々は、原発が放射性(廃棄)物質を出し続けることの方には口をつぐんでいた。 自然エネルギーの利用発展こそが環境問題の終局的な解決なのである。 いま日本は、(核兵器を含めた)核廃絶運動で、世界の先頭に立つべきである。
大いに同感である。

 なお、"「原発」よ、さらば " という題名は、アーネスト・ヘミングウェイの小説『武器よさらば』を連想させる。憲法9条を持つわが国の政府が、いまだに武器(自衛隊の戦力)と米軍基地に執着していることは、大きな問題である。

(多幡記)