2011年10月31日月曜日

5周年の集い成功!



 10月30日の本会5周年のつどいは、雨天にもかかわらず、定員100名の会場に90名が集まり、大成功でした。本会代表の開会挨拶、参加者全員での歌「島人ぬ宝」と「青い空は」に続いて、朝日新聞社「be」編集部・伊藤千尋氏の話「活かそう 憲法9条!—東日本大震災と原発事故にむきあって」を1時間半にわたって聞きました。話の内容は、氏の海外での見聞などにもとづいた多彩なもので、大いに憲法9条を守る運動の励みになりました(その概要はこちら)。集会の情景の写真などは後日掲載の予定です。以下に、開会挨拶を紹介します。[写真は伊藤千尋氏の著書の1冊『活憲の時代:コスタリカから9条へ』。サインは会場で筆者が貰ったもの。]



 皆さん、こんにちは。 

 私たちの福泉・鳳地域「憲法9条の会」は、2006年8月に発足し、日本が再び戦争をする国にならないように、国際紛争の解決に武力を使わないとしている憲法9条を、守りいかそうという運動を続けて来ました。そして、今年5周年を迎え、きょうはそれを記念する、集会を開催する運びとなりました。

  さる3月11日に起こった、東日本大震災と福島第一原発の事故で、わが国が大変な状況にある中にもかかわらず、憲法9条をめぐる政治情勢も、 私たちにとって、いままでになく、油断の出来ないものになっています。 今年の春頃から、改憲派議員が、改憲を発議する要件を衆参両院の「3分の2」から「過半数」に変えて、9条改憲のハードルを引き下げようと、「憲法96条改正」を働きかけるかと思えば、また、今月21日には、衆参両院の憲法審査会が動き始めることにもなりました。

  さらに、野田政権は、憲法の平和原則を踏みにじる政策を、次々に強行しようとしています。それは、「武器輸出三原則」の見直しや、南スーダンへの自衛隊派兵、そして、沖縄県民の意志に反する米軍普天間基地の辺野古「移設」などです。平和を望む私たちは、このような動きを見過ごしてはならないと思います。 

 話は少し変りますが、原発の事故に関連して、感じていることを、一言述べたいと思います。ノーベル賞物理学者の湯川秀樹博士は、わが国に原子力委員会が発足したばかりのときに、その委員になりましたが、間もなく体調不良という理由で辞任されました。その理由は表向きのもので、本当は、アメリカ製の原子炉を急いで輸入しようという、原子力委員長や政府の考えに、抗議しての辞任だったのです。 

 辞任の直後ぐらいに湯川博士が書かれた、日本の原子力問題についての随筆には、「いそがばまわれ」という副題がついていて、わが国の事情に合った原子炉の研究を、独自に行なうことの重要性が述べられています。原子力委員長や政府が、湯川博士の考えを受け入れて、地震や津波の影響の大きい日本の国土に合う形で、原子力利用を進めておれば、これほど大きな原発事故には至らなかったと思われてなりません。私たちはこのことを、政治が良心的な科学者の考えや、平和と安全を望む国民の声を無視すれば、どういう結果になるかという教訓として、受け止めるべきではないでしょうか。 

 平和や安全をおびやかすような政治の動きを、押しとどめようとする私たちの運動が、いまの厳しい状況の中で、皆さんと力を合わせて、これまで以上に盛り上がり、広がって行くために、きょうの集会が役立てば幸いと思います。

  以上、開会の挨拶といたします。

 (多幡記)

2011年10月29日土曜日

いよいよ明日:福泉・鳳地区「憲法9条の会」5周年の集い



 伊藤千尋さん(ジャーナリスト、朝日新聞記者)のお話 「『活かそう憲法9条!』—東日本大震災と原発事故にむきあって」をメインにした本会5周年の集いが、いよいよ明10月30日午後2時から、ウェスティ(堺市立西文化会館)7階セミナールームで開催されます。多数後参加下さい。(参加協力券500円、当日会場でも受け付けます。)
 上掲のイメージは、本会世話人の一人、浅井さんが「9条を守りいかす」運動に使っている、自作の「9条ブローチ」をあしらった写真葉書。同ブローチは、明日の集会会場でお求めになれます。

2011年10月25日火曜日

「九条の会」メルマガ第128号:全国交流集会を活動飛躍の契機に


 表記の号が2011年10月25日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。主な内容は次の通りです。 

■事務局からのお知らせ
 ◇第4回全国交流集会まで、あと4週間を切りました
 ◇「九条の会」リーフレットのデザインが新しく
 ◇「未来世代にのこすもの:私たちは何を『決意』し
  たか――九条の会講演会」のDVD、好評発売中
 ◇憲法セミナーブックレット「核のない平和な世界と
  憲法9条」
 ◇憲法セミナーブックレット「憲法九条の輝きを日本
  に世界に」
 など
■各地から:全国の草の根にはこんなに多彩な活動が
■編集後記:憲法審査会始動

 編集後記は、「10月21日、とうとう憲法審査会が始動させられた。両院とも民自公で圧倒的な多数の幹事と委員の構成。これらが合意すれば、いつでも改憲原案が審議され、採択される」として、「気を引き締めて、『九条の会』の活動を強化したい。おりしも全国交流集会。お互いの活動の飛躍の契機としよう」と呼びかけています。

多幡記

2011年10月18日火曜日

本会5周年のつどい:10月30日




東日本大震災と原発事故に」むきあって

「活かそう憲法9条」
 一人の声が世界を変えた

日 時:2011年10月30日(日)午後2時〜4時
場 所:ウェスティ(堺市立西文化会館)7階セミナー
    ルーム
お 話:伊藤千尋さん(ジャーナリスト、朝日新聞記
    者)
    2010年には130ヵ所で講演
    世界各地で現地取材した話が感動的です
参加協力券:500円
主 催:福泉・鳳地域「憲法9条の会」
連絡先:上田 規美子 Tel・Fax 273-5367

2011年10月10日月曜日

「九条の会」メルマガ第127号:全国交流集会への結集呼びかけ


 表記の号が10月10日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。主な内容は次の通りです。 

■事務局からのお知らせ
 ◇あと、1カ月余。全国各地の会から、ふるって
  ご参加を! 第4回「九条の会」全国交流集会
 ◇「九条の会」リーフレットのデザインが新しく
 ◇「未来世代にのこすもの 私たちは何を『決意』し
  たか――九条の会講演会」のDVD、好評発売中
 ◇憲法セミナーブックレット「核のない平和な世界と
  憲法9条」
 ◇憲法セミナーブックレット「憲法九条の輝きを日本
  に世界に」
 など
■各地から:全国の草の根にはこんなに多彩な活動が
■編集後記~全国交流集会へ

 編集後記は、「10月下旬から始まる臨時国会で、憲法審査会の委員名簿をだす動きが民自公各党にある。野田新内閣のもとで、改憲派はいよいよ、憲法審査会の始動に手をつけてくる。こうした情勢の下で、3年ぶりに開かれる九条の会全国交流集会を機に、私たちの運動を強化したい。憲法9条に手をつけさせてはならない」として、全国の皆さんの集会への結集を呼びかけています。

多幡記

2011年10月8日土曜日

大阪憲法会議リーフレット



上掲イメージを表紙とするリーフレットが、大阪憲法会議・共同センターから発行されています。憲法改悪に反対する署名ハガキつきです。署名の請願事項は、次の通りです。

1. 憲法改悪に反対し、9条を守ることを求めます。
2. 自衛隊の海外派兵・武力行使恒久法制定に反対します。

 次のような提言や記事も掲載されています。ここには見出しのみを紹介します。

憲法いかす復興と国づくりへ 
○被災者の声をきいて、国の責任で生活再建を
○政府の責任で原発事故を収束させ、原発からの撤退を
○震災を口実に増税なんて。消費税増税は復興のさまたげ
「9条変えないほうがよい」は、国民多数の声
「大連立」のねらいは9条改悪や消費税増税
比例定数削減は9条改悪への道

 リーフレットの請求は、次のところまで。
〒530-0041 大阪市北区天神橋1丁目13-15 大阪グリーン開館6F 大阪憲法会議・共同センター
Tel: 06-6352-2923
E-mail: osaken1192@sepia.plala.or.jp

2011年10月7日金曜日

大阪府教育基本条例案について


 本ブログ・サイトの先の記事「ニュースレター九条科学者 No. 9」を Facebook で紹介したところ、大阪府教育基本条例案を中心として、A・Y さんから次のようなコメントをいただきました。コメント中にある大前治弁護士のウェブページがたいへん参考になりますので、A・Y さんにご了承いただき、ここに紹介します。(多幡記)

 ありがとうございます。 ニュースレターの充実した記事の数々、大いに勉強になりました。とくに大阪府教育基本条例案の問題点が明確に理解できました。同じ筆者・大前治弁護士が自由法曹団のウェブサイトでもこの条例案についての意見書および現行法規への法的問題点についての批判を書いておられるのを読みました。府教育委員会が強く反発しているように、何としてでも成立を阻止しなければなりませんが、府民の関心が必ずしも高くないことが不安です。

2011年10月5日水曜日

ニュースレター九条科学者 No. 9


 表記ニュースレターが先般発行されました。全文はhttp://www.9-jo-kagaku.jp/material/nwlt09.pdfでご覧になれます。内容は次の通りです。

■憲法違反の前原発言に強く抗議し、その撤回を求める
(事務局長談話)
■企画案内
 九条科学者の会 2011交流集会
 対談「おおいに語る 沖縄・日米安保・憲法九条」
 10月23日(日)13:00 明治大学で
■論説:「つくる会」系教科書と憲法改悪の策動
■論説:大阪府教育基本条例(案)の問題点
■第5回九条カフェ報告 4月24日(日)新宿ルノアール
■憲法九条関連日誌(2011年5月9日〜9月8日)
■書評:牧野邦昭『戦時下の経済学者』

多幡記

2011年10月1日土曜日

「九条の会」メルマガ第126号:「さようなら原発 5万人集会」での大江さん、澤地さんの発言


 表記の号が9月25日付けで発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。主な内容は次の通りです。 

■事務局からのお知らせ
 ◇第4回「九条の会」全国交流集会実施要綱
 ◇「九条の会」リーフレットのデザインが新しく
 ◇「未来世代にのこすもの 私たちは何を『決意』し
  たか――九条の会講演会」のDVD、好評発売中
 ◇憲法セミナーブックレット「核のない平和な世界と
  憲法9条」
 ◇憲法セミナーブックレット「憲法九条の輝きを日本
  に世界に」
 など
■各地から:全国の草の根にはこんなに多彩な活動が!
■編集後記~「さようなら原発 5万人集会」(6万人が
 集合)での大江さん、澤地さんの発言

 編集後記は、大江さんと澤地さんのスピーチの最後の言葉を次の通り紹介しています。
 大江健三郎さん:私たちは、それに抵抗する意思を持っている。その意思を、想像力を持たない政党の幹部や、経団連の実力者たちに思い知らせる必要があります。そのために、私たちに何ができるのか。私たちには、この民主主義の集会、市民のデモしかないの
であります。しっかりやりましょう。
 澤地久枝さん:「老若同盟」と、亡くなられた加藤周一さんは言われました。老若男女を問わぬ、人間の砦を築いていきましょう。ここで私たちは負けることはできないのです。皆で一緒に、力を合わせていきたいと思います。

多幡記