2013年11月2日土曜日

『日本の科学者』11月号特集「安倍政権を問う—改憲と歴史認識」(2)


 前回に続いて、日本科学者会議の論文誌『日本の科学者』2013年11月号特集「安倍政権を問う—改憲と歴史認識」の論文を、その要約を引用して紹介します。なお、同誌は書店あるいは発行元「本の泉社」の通販サイトで購入できます(税込み600円)。

 石田勇治「悪しき過去との取り組み──戦後ドイツの『過去の克服』と日本」:過去の戦争と植民地支配に起因する「歴史問題」がいまだに近隣諸国との関係に重くのしかかる現在の日本は、かつての同盟国ドイツの戦後史から何を学ぶことができるだろうか。第二次大戦を首謀し、ホロコーストを実行したドイツは、戦後、いかにして失った国際的信用を取り戻したのだろうか。本稿は、ドイツの悪しき過去との取り組みを中心に、日独の戦後を分ける諸要因を検討する。

 中塚 明「『明治の戦争』と日本人の記憶」:われわれは明治以後の歴史を見るとき、「明るい明治」vs「暗い昭和(前半)」として見ていないか。日清戦争・日露戦争を「防衛戦争」として「明治の栄光」を讃える言説が、日本人の歴史認識をどれほど歪めているか——そのことを考える。

 残りの論文の要約は、次回に掲載の予定です。

(文責・多幡)

0 件のコメント:

コメントを投稿