2013年11月24日日曜日

国民の「知る義務」邪魔する:朝日紙「異議あり 特定秘密保護法案」連載記事で樋口陽一さん


 『朝日新聞』の連載「異議あり 特定秘密保護法案」の3回目(11月24日付け)に、東京大名誉教授で96条の会代表の樋口陽一さんが登場し、「3・11の原発災害で私たちは『原発は安全』という神話にだまされていたことを知った。今後、政府のうそにだまされず、主権者として公のことがらの基本を動かし、未来への責任を果たすため、国民には問題の所在を『知る義務』がある。それを邪魔するのが、今回の特定秘密保護法案」と語っています。

 これに先立つ氏の冒頭の言葉には、「敗戦後の焼け野原の中、『私はだまされていた』と告白した高名な作家がいました。国民主権の憲法となり、国民自身が政治を動かす立場にある今こそ、私たちには『だまされない責任』があると言いたい」ともあります。この言葉は、いま、私たちがこぞって、危険な特定秘密保護法案に反対しなければならないという、氏の痛切な思いを表したものではないでしょうか。

多幡記

0 件のコメント:

コメントを投稿