2013年11月12日火曜日

いまこそ安倍政権の戦争する国づくりの野望を打ち砕くチャンス:11/10 本会学習会での開会挨拶


 本会が11月10日に開催した学習会での、講師・伊波洋一さんの話のごく概略は、先のブログ記事に掲載しましたが、以下には、同学習会冒頭での、本会代表・多幡達夫の開会挨拶の全文を掲載します。
 皆さん、こんにちは。あやしげな天候のもと、大勢お集りいただき、ありがとうございます。

 私たちの福泉・鳳地域「憲法9条の会」は、2006年に発足し、日本は国際紛争の解決に武力を使わないとしている憲法9条を、守り活かそうという活動を続けています。

 その一環として、毎年1回、講演会あるいは学習会を行なってきました。きょうは、今年のそういう催しとして、米軍普天間基地を抱える宜野湾市の元市長・伊波洋一さんをお招きして開催することになりました。

 昨年11月の衆議院選挙で第一党に返り咲いた自民党を中心とする安倍政権は、いま、おごりたかぶって、日本を「海外で戦争する国」にする政策を次々に押し進めようとする暴走を始めています。

 アメリカとともに海外で戦争するための「司令塔」をつくる国家安全保障会議(いわゆる日本版 NSC)設置法案や、国民の目、耳、口をふさぎ、憲法の基本原則をくつがえす「秘密保護法案」を国会に提案していることが、暴走の具体的な内容です。

 安倍政権は、さらに、従来の内閣の憲法解釈を変えて、自衛隊が米軍とともに海外で戦えるように、集団的自衛権行使を認めようとする動きも示しており、また、基本的人権の永久不可侵を削除したり、国防軍を明記したりする憲法改悪までも企てています。

 このようなニュースを見聞きするにつけ、私たちはとても暗い気持にさせられます。しかし、よく考えてみますと、これほど極端な暴走は、多くの国民の目に危険だと映るはずであり、いまこそが、安倍政権の戦争する国づくりの野望を、徹底的に打ち砕くチャンスなのではないでしょうか。

 昨年の本会の学習会の開会挨拶で、私は、日本がアメリカとの軍事協力を深めれば、わが国の安全にとって全く逆効果でしかなく、日米安全保障条約、略称「安保」があるために、日本は不必要な戦争の準備をしているのではないか、憲法9条を忠実に守り生かすことこそが真の防衛力であると思われてならない、という意味のことを申しました。

 この思いは、沖縄の米軍基地問題や危険きわまりない輸送機オスプレイの配備、そして、米兵による暴行事件などなどに、身をもって接して来られた伊波さんの思いとも共通するものではないかと存じます。

 きょうの学習会が、平和を願う私たちの意思と行動を、いっそう大きく広げて行く一助となれば幸いです。

 以上、開会の挨拶といたします。

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