2013年12月23日月曜日


詩・浅井千代子(本会世話人)
雨が降っています
経験したことのない大雨だそうです
我が家では万両の植木鉢が転げ落ち
生垣の落ち葉が掃いても掃いても限りがない
でもTVの映像は目を覆うばかりです

災害地は
山が崩れ道は消え
堆積した土砂の上に落下した大木が横たわる
増水し溢れた川の流れに
抉られたコンクリートの橋が木の葉のよう
道路は滝のように降る雨と
下水管から噴き上る水で大川となり
渦を巻いている
その流れにさらわれ屋根や車が粗大ゴミ同様に浮き沈みしてゆく
高速道ではブレーキが利かなくなった車が風雨に翻弄されている
まるで天が怒り狂っている有様

あの春雨 梅雨 秋雨 氷雨の
日本独特の風情は何処に行ってしまったのか
人間が進歩 発展 開発などと
自然を侮った報いでしょうか
降り止まぬ雨が
哀しくも激しい音楽を奏でている
『異郷』第26号(2013年10月)から
挿絵・多幡達夫

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