
知る権利を奪い監視社会をつくる特定秘密保護法案の廃案に向けて、大阪憲法会議・共同センターが「秘密保護法案反対緊急速報」を連日発行し、大阪府下での取り組み、緊急の行動提起、宣伝行動の報告などを掲載しています。同センターのウェブページでご覧になれるほか、PDF版をダウンロードすることもできます(上掲のイメージは、2013年11月28日付けNo. 13のPDF版)。法案反対の運動に活用しましょう。
多幡記
支持政党や宗教の違いをこえて、9条を守りたいという思いでつながる会です。日本を再び戦争をする国にしないために、また、平和を守り子や孫に手渡していくためにも、賛同の輪を大きくひろげていきましょう。
日本国憲法
第2章 戦争の放棄
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
編集後記~第5回全国交流・討論集会、ご協力、ありがとうございました呼びかけ人やシンポジウムのパネリストの方々をはじめ、全国各地からの「九条の会」の皆さん600名とスタッフのみなさんのご協力で、大変充実した集会となりました。国家安全保障会議設置法や特定秘密保護法が国会で審議中という緊迫した情勢の中で、それぞれの発言が改憲を許さない確固たる決意に満ち満ちていました。以下、マスコミの報道です。集会の詳細な内容は後日作成予定のDVDや報告集でご覧下さい。
伊波さん、きょうはどうもありがとうございました。昨日は大阪市内のドーンセンターで琉球舞踊と伊波さんの講演があり、大阪に来られるならぜひ私たちの9条の会でも講演してほしいとお願いして来ていただきました。日本で一番米軍基地が集中している沖縄、基地あるがゆえに多くの被害を受け、人間として一番大切な人権や人間の尊厳さえ守られない実態を聞き、沖縄の問題は日本の問題であり、私たち一人ひとりが考えなければならないと、改めて思いました。来年1月には、普天間基地移設先とされている名護市の市長選があり、なんとしても「基地ノー」を貫く稲嶺市長が再選されるよう、私たちも応援したいと思います。10月14日に「9条世界会議」が大阪市内で開かれました。その中で、「日本国憲法9条は、アジア民衆の安全保障になっている」という声や、軍事大国アメリカの中からも、日本の憲法9条は世界の宝であり、変えないで堅持してほしいとの声が紹介されました。カナダ在住でバンクーバー9条の会の世話人・乗松聡子さんは、「憲法9条を守ることと同じくらい日米安保条約廃棄をいうことが大切だ」と強調されていましたが、日米安保条約がある限り日本に基地があり、それが戦争の脅威に結びついていると思います。私たちの福泉・鳳地域「憲法9条の会」は、二度と戦争を起こさないように平和な世の中を子どもや孫たちに残していきたい、そのためには、かなめである憲法9条を守り広げていこうと、思想信条の違いを越えて、この一点で集まり、活動しています。今年で結成7年目に入りますが、14人の世話人がいます。毎月、1回の世話人会議をもち、9の日前後に宣伝と署名活動に取り組んで来ました。地域を一軒一軒訪問し対話する中で、9条を守る大切さを訴え、署名してもらっています。「自分は保守や」という人や、安倍首相のファンだという人からも、戦争反対という共通する一点で署名をしてもらいました。10月には78回目の署名行動をして、いままでに合計3111筆の署名が集まりました。堺市全体では13万を超える署名が集まっています。改憲派の安倍政権は、国民に何が秘密かも知らせないまま、公務員がそれをもらしたり、国民が知ろうとすれば重罰に科されることにもなる「秘密保護法案」を国会に提出しました。朝日や毎日などの大手新聞も、この秘密保護法案は国民の知る権利を奪い、日本を戦前のような暗黒社会に変えるもので、廃棄しかないと論陣を張っています。この法案が通れば、私たちに経過が明らかにされないまま戦争に突入する恐れや、自衛隊の海外派兵活動が隠され、アメリカと一緒に海外で「戦争する国」になる恐れがあります。いま、弁護士会ほかいろいろなところから悪法を通すな、廃棄しよう、という声が急速に広がっています。私たち9条の会も、戦争につながる動きには断固反対し、皆さんとともに改憲反対の大きな流れをつくっていきたいと思います。皆さん、きょうは、ありがとうございました。
皆さん、こんにちは。あやしげな天候のもと、大勢お集りいただき、ありがとうございます。
私たちの福泉・鳳地域「憲法9条の会」は、2006年に発足し、日本は国際紛争の解決に武力を使わないとしている憲法9条を、守り活かそうという活動を続けています。
その一環として、毎年1回、講演会あるいは学習会を行なってきました。きょうは、今年のそういう催しとして、米軍普天間基地を抱える宜野湾市の元市長・伊波洋一さんをお招きして開催することになりました。
昨年11月の衆議院選挙で第一党に返り咲いた自民党を中心とする安倍政権は、いま、おごりたかぶって、日本を「海外で戦争する国」にする政策を次々に押し進めようとする暴走を始めています。
アメリカとともに海外で戦争するための「司令塔」をつくる国家安全保障会議(いわゆる日本版 NSC)設置法案や、国民の目、耳、口をふさぎ、憲法の基本原則をくつがえす「秘密保護法案」を国会に提案していることが、暴走の具体的な内容です。
安倍政権は、さらに、従来の内閣の憲法解釈を変えて、自衛隊が米軍とともに海外で戦えるように、集団的自衛権行使を認めようとする動きも示しており、また、基本的人権の永久不可侵を削除したり、国防軍を明記したりする憲法改悪までも企てています。
このようなニュースを見聞きするにつけ、私たちはとても暗い気持にさせられます。しかし、よく考えてみますと、これほど極端な暴走は、多くの国民の目に危険だと映るはずであり、いまこそが、安倍政権の戦争する国づくりの野望を、徹底的に打ち砕くチャンスなのではないでしょうか。
昨年の本会の学習会の開会挨拶で、私は、日本がアメリカとの軍事協力を深めれば、わが国の安全にとって全く逆効果でしかなく、日米安全保障条約、略称「安保」があるために、日本は不必要な戦争の準備をしているのではないか、憲法9条を忠実に守り生かすことこそが真の防衛力であると思われてならない、という意味のことを申しました。
この思いは、沖縄の米軍基地問題や危険きわまりない輸送機オスプレイの配備、そして、米兵による暴行事件などなどに、身をもって接して来られた伊波さんの思いとも共通するものではないかと存じます。
きょうの学習会が、平和を願う私たちの意思と行動を、いっそう大きく広げて行く一助となれば幸いです。
以上、開会の挨拶といたします。
編集後記~国家安全保障会議設置法が衆議院本会議で強行採決。秘密保護法も衆院特別委員会で審議開始11月7日、安倍政権は極めて短期間の審議で国家安保会議設置法を衆議院本会議で強行採決し、同時に、特定秘密保護法の衆院特別委員会での審議入りをしました。この2つの法案は安倍政権によって、集団的自衛権の行使に向けた不可欠の法案に位置づけられています。過日発表した九条の会アピールは「戦争する国」に向けた集団的自衛権の行使に反対するよう呼びかけています。いよいよ正念場です。この2つの法案の廃案をめざして、草の根から世論をもりあげるために、お互いに力を尽くしたいと思います。
平和と民主主義、憲法擁護のたたかいに力を尽くされている、すべての団体、個人のみなさんへ
安倍政権2期目の暴走は、私たち多くの国民に不安と危惧を与えています。
憲法9条の改悪をめざし、まさにこの国日本を戦争のできる国へと転換することを目論見つつ、なし崩し的な解釈改憲、集団的自衛権の行使への道を突き進もうとしています。
この安倍内閣の企みを象徴する法案が、今国会に上程されていることは、みなさんよくご存じのとおりです。
「特定秘密保護法」、戦前の「軍機保護法」を思い起こさせるこの法律の内容が日ごとに明らかになり、反対の声があちらこちらに広がり始めています。
「秘密」は戦争の始まりと奇しくも言われるように、安倍政権の狙いは明らかです。
まず何が特別秘密に当たるのかが明らかにされない、さらには秘密を扱う人物の適格性を調査するという名目で公務員、民間人を問わずに身辺調査が行われる、またあいまいで無限定な秘密指定により、知らず知らずに情報に接したものが処罰の対象になることに、しかも最高刑は10年。
まさに政府に都合の悪い情報は隠し、国民の眼・耳・口をふさぐという意図を持ったこんな法律はいらないと、各団体や心ある個人のみなさんの行動も各地で起きています。
そこで、大阪においても一刻も早く府的に法案の危険な内容を明らかにし、一致した行動の提起を行う場をとの要望に対して、とりあえず5団体を呼びかけ団体として別紙チラシの通り、緊急集会を予定いたしました。
事態は緊急を要します。
傘下団体等などに縦横に広げていただき、法案成立阻止に向けご尽力いただきますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。