2013年9月30日月曜日

『日本国憲法を口語訳してみたら』など3冊:憲法を身近なものにする本


 インターネット上で評判になった憲法の「超・口語訳」(2013年5月14日付け本ブログの記事で紹介)が、先般、塚田薫著・長峯信彦監修『日本国憲法を口語訳してみたら』として、幻冬社から出版されました。2013年9月29日付け『しんぶん赤旗』読書欄の「口語訳や『萌えキャラ』で日本国憲法を読んでみる」という記事が、次のように紹介しています。

 『日本国憲法を口語訳してみたら』は、法学部で学ぶ大学生が、前文や条文を分りやすい日常語で口語訳したものです。たとえば、第13条はこうなります。
俺たち国民は、みんな個人としてちゃんと扱われる価値があるし、すべての人は自分なりの幸せを追い求める権利があるんだ。このためにこそ、政治家はがんばってくれよ。でも国民も権利があるからといって、横着はすんなよ。お前に権利があるように、人様にも権利があるんだからな。
確かに、分りやすくて、面白くなっています。一見やさしく書き換えているだけのように見えますが、憲法の原文にあるキーワードなどは,なるべく原型を残し、概念がゆがまないように口語訳したとのことです。(紹介文は若干の省略と書き換えをしました。なお、著者の塚田さんは、単行本発行に当たって、「現行のネット版からは、かなり変っています。いうならばバージョン2」という旨をブログに書いています。)

 上記の記事は、このほかに、森田優子著・法学フユーチャー・ラボ編『Constitution Girls 日本国憲法 萌えて覚える憲法学の基本』(PHP研究所)と『日本国憲法』(小学館)を紹介しています。前者は、さまざまなコスチュームのキャラクター(萌えキャラ)が各条文を語り、隣ページでその条文の意味と背景、判例や論点などを解説しており、イメージから憲法を理解していけるように書かれたユニークな本、と評されています。また、後者は、たくさんの写真を条文の間に盛り込んでいて、子どもたちが、憲法と私たちの暮らしの深いつながりに気づいていけるようになっている、と紹介されています。

 これらの本の紹介記事を書いた西村美智子さん(教員)は、文末に、「大勢の人が『日本国憲法』の崇高な理念と一言一言の深い意味に気づき、主権者として賢明な判断・選択をしてほしいと願う」と記しています。

多幡記

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