憲法96条改悪に反対する研究者や弁護士などでつくる「96条の会」(代表=樋口陽一・東京大、東北大名誉教授)は、6月14日、都内で発足シンポジウムを開きました。用意された会場は開始前から満杯となり、急きょ第9会場まで増設し、1000人を大きく超える参加者が耳を傾けました。
基調講演した樋口氏は、改憲手続きの要件を定めた96条の改定について「裏口入学にあたるやり方で、仮に改憲が成功しても一国の基本法としての正統性を持つことは到底できない。政治家としての、その発想自身が批判されなければならない」と指摘し、また、「96条は、正当に選挙された国会で3分の2以上の合意が得られるまで熟慮と議論を尽くす、それでもなお残るであろう3分の1の意見も含めて十分な判断材料を国民に提供することを国会議員の職責にしている」と述べました。
シンポジウムでは、小森陽一、長谷部恭男・両東大大学院教授や岡野八代同志社大教授、山口二郎北海道大大学院教授、日弁連の山岸良太副会長らが発言しました。(以上、6月16日付け『しんぶん赤旗』の記事をもとにしています。)
シンポジウムの録画(全2時間28分)は、こちらでご覧になれます(4分40秒辺りで開会、45分まで基調講演、49分辺りからパネルディスカッション)。
(文責・多幡)
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