2012年1月1日日曜日

2012年、九条を守り活かす運動に昇竜の勢いを!


年頭に当たっての本会代表の言葉
 

 昨年のわが国は、東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故で、太平洋戦争以来といわれる大きな打撃を受けました。野田首相は12月16日、原子炉が依然として予断を許さない状況にある中、事故の「収束」を宣言しました。住民目線での復興が大切なときに、被災者の心を逆なでするばかりの、形式的な宣言を出したことは、復興と原発収束へ全力をあげるとして昨年9月に発足した野田内閣が、早くも馬脚を現したものといえるでしょう。

 私たちが政府の姿勢に疑問をもつのは、それだけではありません。昨秋から、これが平和主義を一つの大きな柱とする憲法をもつわが国の出来事かと疑われるようなニュースが続いています。武器輸出三原則を緩和する方向での見直し、実質的な偵察衛星の打ち上げ、1機100億円という次期戦闘機の選定などがその例です。更に、政府は沖縄住民の意思に反して、米軍普天間基地の辺野古への「移設」にこだわり続けています。野田首相はまた、国内の多くの反対を押し切って、環太平洋経済連携協定 (TPP) 交渉に参加を表明し、アメリカのいいなりになる姿勢を裏書きしました。

 国会では昨年11月から、衆参両院の憲法審査会が動き出しました。改憲派の委員から、「非常事態条項」の導入、自衛隊の明記、改憲のハードルを引き下げるための96条改憲、新しい人権条項導入などの発言が相次いで出されています。改憲派は憲法9条を標的としながらも、現行憲法へのいろいろな批判を行って、改憲のための世論づくりをしようとしているものと思われます。辰(竜)年の今年、私たちは9条を守り活かす運動の拡大に、昇竜の勢いをもってのぞみ、9条改悪のたくらみを打ち砕こうではありませんか。

多幡 達夫
(『憲法九条だより』第16号、2012年1月1日)

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