2015年3月11日水曜日

「平和は歩いてきてはくれない」――作家の早乙女勝元さん、朝日紙「声」欄で


 作家の早乙女勝元さんが、東京大空襲の日に当たる3月10日付けの『朝日新聞』投書欄「声」に、「平和は歩いてきてはくれない」と題する一文を寄せています。早乙女さんは、1970年、30代だったときに、岩波新書の『東京大空襲』を一気に書き上げたことを振り返り、人生の終盤においてなお、「言わねばならないことを、言わないままにしてはなるまい」として、次のように訴えています(全文はこちらでご覧になれます)。

国が始めた戦争は国が責任を取るべきなのだ。にもかかわらず空襲被害者を遠いかなたに置き去りにしたまま、国は「いつか来た道」へと暴走を加速させている。民間人の戦禍は「風化」させられてきた。…[中略]…あの日あの時の声なき声を語り継ぎ、次世代が二度と戦火の下を逃げ惑うことを許さぬ明日のために、もう一踏ん張りと心している。平和は歩いてきてはくれない。

 なお、早乙女さんの本『東京大空襲』は、東京大空襲訴訟で明らかにされた新事実も付録として収めた上で、このたび復刊されたそうです(こちらに復刊情報があります)。

多幡記

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