2013年7月31日水曜日

映画『爆心 長崎の空』:朝日紙が紹介


 2013年7月30日付け朝日紙夕刊が、映画『爆心 長崎の空』を、「大切な人を失う悲しみと立ち直りを淡々と描きながら、その遠景に長崎の原爆を見つめる映画が、大阪で公開されている。戦争にこだわってきた日向寺太郎監督の新作」として、紹介しました。

 原作は芥川賞作家で長崎原爆資料館長の青来(せいらい)有一さんの短編集『爆心』。映画には、監督の「過去といまは地続きにある。だからこそ未来は私たちでつくれる」という、メッセージが込められているということです。

 紹介記事には、「何年たっても原爆の記憶は消えず、被曝2世、3世として子孫も原爆とつながる」との言葉もあります。このように長く人々の身体や心に影響を残す核兵器は、非人道的な代物以外の何ものでもありません。7月28日付けの本ブログの記事で紹介しました「核兵器全面禁止のアピール」への署名を、ぜひ広げましょう。

 同じ7月30日の、NHKテレビ番組『クローズアップ現代』は、「世界をかける "はだしのゲン"」という題でした。その中では、原爆を題材にした漫画『はだしのゲン』が、昨年12月に作者中沢啓治さんが亡くなったあとも、いまなお世界中でファンを増やし続けていること、原爆投下の正当性を教えてきたアメリカの学校でも、『はだしのゲン』を題材として戦争について見つめ直す授業が増えていること、核開発に揺れるイランでも7月に出版が実現したことなど、核兵器廃絶につながる明るいニュースが伝えられました。

多幡記

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