2012年11月4日日曜日

9条関連書籍紹介


 読書週間も半ばです。憲法9条関連の良書を紹介します。


孫崎 享(まごさき・うける)著
『不愉快な現実:
中国の大国化、米国の戦略転換』

(講談社、2012年、798円)

 中国の大国化。それと対称的な日本経済の体調。国民のフラストレーションの背景には、こうした「不愉快な現実」が確かにある。だから軍事の供えと日米同盟の教科と言う路線は、最も非現実的で日本孤立化の道だ。元外交官、元防衛大学教授の著者はそう断言し、日米安保にしがみついて思考停止状態の政治に警鐘を鳴らす。憲法9条を基礎にした外交戦略を考える上で参考になる、短いが貴重な一冊。(2012年4月8日付け『しんぶん赤旗』記載の田中靖宏氏の評から抜粋)


内藤 功著、聞き手 中谷雄二、川口 創
『憲法九条裁判闘争史:その意味をどう捉え、どう活かすか』
(かもがわ出版、2012年、3150円)

 最近、憲法9条を改悪する動きや集団的自衛権の講師を容認する流れが高まりを見せています。いまこそ「憲法を武器に」平和を守らなければならない局面にあります。本書には憲法を武器にたたかった砂川事件、恵庭事件、長沼事件、百里基地事件の経験がちりばめられ、憲法という武器の使い方が書かれています。「平和を愛する市民の必読書」です。(2012年11月4日付け『しんぶん赤旗』記載の種田和敏氏の評から抜粋)

文責・多幡