毎日新聞は1月1日付けで、第2次世界大戦後、GHQ(連合国軍総司令部)民政局員として日本国憲法の男女平等などの条項を起草した米国人女性、ベアテ・シロタ・ゴードンさんが昨年12月30日、膵臓がんのため、ニューヨーク市内の自宅で死亡したことを報じました(記事はこちら)。
その記事は、ゴードンさんが生前、「日本の憲法は米国の憲法より素晴らしい。決して『押しつけ』ではない」と主張し、9条(戦争放棄)を含む改憲の動きに反対していたことや、親族が故人への供花をする代わりに作家の大江健三郎さんらが設立した「9条の会」への寄付などを呼びかけていることを報じています。
また、同日の朝日新聞デジタルは、同じくゴードンさんの訃報(こちら)を掲載し、その中で、長女のニコルさんによると、最期の言葉は日本国憲法に盛り込まれた平和条項と、女性の権利を守ってほしい、という趣旨だったことを伝えています。
私たちはぜひとも、ゴードンさんの生前の主張を活かし、最期の言葉を果たすように努めなければなりません。
多幡記