集団的自衛権行使容認に反対する「戦争をさせない1000人委員会」の集会が、3月20日、東京・日比谷公園野外音楽堂で開かれました。雨の中、主催者発表で約4000人が参加し、「安倍政権による解釈改憲を許すな」と声をあげました。
集会では、委員会発起人の一人である作家の大江健三郎さんが、「集団的自衛権を使うということは、アメリカと一緒に戦争をするということ。世界中で戦争をするアメリカとともに、先頭に立つことは避けよう」「次の世代を担う若者たちのために戦争ができる国づくりを進めてはならない。憲法9条の理念であすの生き方をつくろう」と訴えました。
憲法研究者の山内敏弘・一橋大名誉教授は「集団的自衛権の行使容認とは、憲法の定める立憲主義と平和主義を根底から破壊するもの」と批判しました。作家の落合恵子さんは、安倍首相が東京電力福島第一原発の汚染水漏れを「アンダーコントロール(管理下にある)」と発言したことに触れ、「(発言を)この国のトップに返しましょう。戦争をしたいあなたたちを、戦争をさせないと決めた私たちがコントロールしていく」と呼びかけました。(以上、朝日新聞デジタルと NHK NewsWeb の3月21日付け記事を参考にしました。)
なお、「戦争をさせない1000人委員会」は、解釈改憲によって日本を戦争に参加できる国にしようとする動きを止めようと、さる3月4日に発足したもので、安倍政権の解釈改憲による集団的自衛権行使容認の阻止をめざし、全国に賛同人を募っています。詳しくは同委員会のウェブサイトをご覧下さい(「戦争をさせない1000人委員会アピール」のページはこちら)。
多幡記
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