2013年5月19日日曜日

「安倍政権の企て許さぬ行動を」:改憲反対の多数派形成へ「九条の会」がアピール発表


「九条の会」呼びかけ人の大江健三郎(作家)、奥平康弘(憲法研究者)、澤地久枝(作家)の3氏と同会事務局長の小森陽一氏(東大大学院教授)が、5月17日、東京都内で記者会見を開き、憲法96条改定を手始めに改憲の道を暴走しようとしている安倍政権の企てを許さないための行動を呼びかけるアピール「九条の会のみなさんへ」(注:「九条の会」会員向けの形になっていますが、その中で指摘・主張されている内容は、一般の方々にも広く知っていただきたいことがらです)を発表しました。

 アピールは、安倍首相のとなえる96条改憲が「時々の多数派のつごうで憲法を変えられる状況をつくりだし、立憲主義を破壊するものとなることは明らか」と批判し、その真のねらいは、これを突破口に、「9条改憲に突き進むことにある」と指摘しています。また、憲法の解釈変更によって集団的自衛権の行使を可能にしようとしていることにも言及しています。そして、「憲法9条の精神を根本から否定する明文・解釈両面からのこうした企てを絶対に許すことはできません」との主張のもとで、(1) 学習と話し合いを行い、職場・地域の草の根から改憲反対の世論をつくり、安倍内閣や改憲勢力を包囲しよう、(2)「九条の会」の輪をもっともっと大きくし、ゆるぎない改憲反対の多数派を形成しよう、(3) 11月16日の「全国交流・討論集会」に参加しよう、と呼びかけています。

 会見で大江氏は「60年以上を生きてきた憲法は日本人が誇りとし、次の世代に伝えうる積極的な意味をもっている」と述べ、憲法の持つ力を諸外国や若い世代に向けて強く押し出していくよう強調し、奥平氏は、改憲派が「憲法全文改正」を狙いながら、当面の焦点を96条改定にしぼった意図を解説し、「『理の政治』がなくなりつつあるなかで、危機が現れる。そのことを多くの人に理解してほしい」と訴えました。澤地氏は「(戦争で)一番の打撃を受けるのは生活者であり、その中心は女の人だ」として、憲法を生かした国づくりこそ必要だと呼びかけ、最後に小森氏が「きょうのアピールが全国の7500を超える『九条の会』の活動にさらにエネルギーを与えることを期待している」と述べました。(以上、『しんぶん赤旗』5月18日付け記事と同紙掲載のアピール全文を参考にして記しました。)

 なお、このニュースは、「大江健三郎さんらがアピール文『9条否定の改憲許さない』」の題名で『琉球新報』が、「9条の会 憲法96条改正反対」の題名で "NHK NEWSWEB" が、ごく簡単に報道しています。

多幡記

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