日本科学者会議から表題のブックレットが刊行されました。
本の泉社、2012年、A5版、80ページ、700円(税込み)、アマゾンの当ブックレット情報ページはこちら。
日本科学者会議会議は、1972年に北海道で岩内漁協など地元住民と共催の第1回原発問題シンポジウムを開催し、以後毎年、各地で同シンポジウムを行ない、原発の危険性を訴えて来ました。2011年3月11日発生の震災で、同会議が恐れていたことが現実となってしまいました。
「はじめに」と「第 II 章 放射線による健康被害」「第 III 章 外部被曝から身を守るには?」の執筆者の安斎育郎氏は、東大工学部助手だった当時、上記の全国シンポジウムを組織した日本科学者会議・原子力問題研究委員会の委員長であり、現在、福島県内の除染活動や全国での講演会などに、休む間もなくご活躍中です。(私たちの福泉・鳳地域「憲法9条の会」でも、2009年11月1日、堺市西区内の九条を守る団体・個人と協力して開催した集会で、「守り広げよう憲法9条」と題する講演をしていただきました。)
その他の章の内容は次の通りです。
第 I 章 福島第一原発で何が起こったか 深尾正之
第 IV 章 食べものの汚染と内部被曝から身を守る食べ方の工夫 池上幸江
第 V 章 土壌や海水の汚染の実態と対策
1) 農地の放射線汚染と浄化・修復 生井兵治
2) 海洋と海洋生物の汚染と漁業の復興 川崎 健
第 VI 章 脱原発への道すじ 深尾正之
以上、『日本の科学者』Vol. 47, No. 7, p. 57 Books 欄 (2012) を参考にして紹介しました。(多幡)