

本会ニュース『憲法九条だより』38号(2019年5月31日付け)が発行されました。上掲のイメージをクリック・拡大して、ご覧下さい。
支持政党や宗教の違いをこえて、9条を守りたいという思いでつながる会です。日本を再び戦争をする国にしないために、また、平和を守り子や孫に手渡していくためにも、賛同の輪を大きくひろげていきましょう。
日本国憲法
第2章 戦争の放棄
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
編集後記:参院選で改憲派を3分の2以下に
安倍首相ら改憲派はこの198通常国会での「改憲発議」を断念せざるを得なくなったようです。国会内の立憲野党と連携した、国会外の3000万署名運動を始めとする市民の改憲阻止のたたかいのおおきな勝利です。国会で圧倒的多数を持っている改憲派が「発議」に失敗したことは憲法運動史上、特記すべきことです。あと1か月、改憲派は自民党改憲案の憲法審査会への「提示」にだけはしがみつこうとするでしょう。気を緩めず、「提示」阻止の運動を堅持しながら、次の目標は参院選で安倍改憲派に3分の2を取らせず、改憲発議可能な条件を失わせることです。幸い、立憲野党の共同も急速に進んでいます。私たちのこの目標は達成可能な目標です。ともに頑張りましょう。
改憲論議入りめぐり攻防激化
5月16日、衆院憲法審査会が開かれまし たが、幹事の交代を承認しただけで終りま した。自民党は17日も開かれた幹事懇談会で、与党提出の国民投票法改定案の採決を求めましたが、野党側は投票法本体の審議を求めるなどして折り合いがつかず、審議会のあり方をめぐって攻防が激化していま す。自民党のねらいは、1日でも早く国会の憲法審査会で「自由討議」に入り、そこで改憲案論議の「実績」をつくったうえで 改憲問題を参院選の争点にしていくことに あります。
安倍首相、「改憲を参院選の争点に」
安倍首相も17日、下村博文党憲法改正推進本部長と会談し、「夏の参院選できちんと 改憲を訴えていく」ことで一致しました。
下村氏はこの日、参院選公約作成に向けた意見交換のための全国の都道府県連の政策責任者会議に出席し、会議では参院選の「合区」解消のための改憲を求める発言を 受け、9条への自衛隊明記などの党がまとめた改憲案を説明しました。
同党の公約作成委員会は月内にも公約原案をまとめる作業をすすめていますが、そこでは改憲の「早期実現」を明記する動きがあると報じられています。
編集後記:憲法審査会を「ワイルドに」すすめさせてなるものか
安倍改憲の遅滞に自民党執行部は焦りを強めている。萩生田自民党幹事長代行は「(これまで憲法審査会は)野党に対して丁寧に取り組んできたが、開かれなかった。新しい『令和』の時代になったらキャンペーンを張り、少しワイルドな憲法審査を進めたい」との暴論を吐いた。連休明けから与党は憲法審査会を強引に進め、自民党改憲案の「提示」という実績を作ろうとしている。しかし、私たちはこの通常国会での改憲発議を絶対に許さない。