政府は、独立行政法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)法を改定し、宇宙開発を「平和の目的に限り」(第4条)とする現在の規定を削除しようとしています。これは、これまで平和利用に徹してきた日本の宇宙開発や科学のあり方を大きく転換することになります。
浅井基文(国際政治学・平和学、元広島市立大学広島平和研究所長)、秋山豊寛(宇宙飛行士・ジャーナリスト、京都造形芸術大学教授)、 安斎育郎(放射線防護学・平和学、立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長)、 池内了(宇宙物理学・科学論、総合研究大学院大学教授・理事)、 小出五郎(科学ジャーナリスト、元NHK解説委員)、藤岡惇(アメリカ経済学・核軍縮論、立命館大学教授)の各氏が呼びかけ人となって、"JAXA for Peace" アピールを出すとともに、国会請願オンライン署名『「深遠なる宇宙へのロマン」を大切にしたい/だから、JAXA法からの「平和目的」規程削除に反対/これからも、日本の宇宙研究・開発は平和主義で行こう!』を行なっています。
アピールが掲げている平和目的規定削除に反対の理由は次の通りです。
- 憲法の平和原則に抵触する。
- 宇宙の軍事利用のさらなる拡大につながる。
- 科学の公開性・民主性の原則が侵される。
- 研究の自由の侵害につながる。
- 一部の人たちの議論だけですすめられており,当事者であるJAXAの研究者・技術者,および国民の声が反映されていない。
0 件のコメント:
コメントを投稿