2011年9月20日火曜日

悲しき歌

鳳東町・浅井千代子

その曲が流れてくると
自然と身体中の細胞が
委縮するのを感じます
顔の筋肉が心なしか
歪んできます
心も微妙に震えます
両手で耳を塞ぎます
テレビだと
チャンネルを変えるか止めます
相撲の千秋楽
オリンピックの表彰式等
鳴呼! なんて悲しいこと
自分の国の
国歌を嫌悪をするなんて 

中国の朝鮮の東南アジアの
沖縄の内地の
数えきれない沢山の生命の
うめきと重なるのです
消えることのない
歴史の真実と重なるのです

監視の眼を尖らせ
処罰のほくそ笑み
心は網にからめとられ
教師ではありませんが
日本人くびですか、わたしも

六十六年前
人生から青春を欠落させた
この国の象徴としての君が代
悲しい歌


浅井さんが作り続けて、訴え続けている、九条ブローチのタペストリー。

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