2021年3月31日水曜日

福泉・鳳地域「憲法9条の会」14周年のつどい「コロナ後の世界、憲法が輝く社会を」成功!

西谷文和さんの講演

 福泉・鳳地域「憲法9条の会」は、さる3月28日(日)、ウエスティ(堺市立西文化会館)セミナールームにおいて、14周年のつどい「コロナ後の世界、憲法が輝く社会を」を開催しました。コロナ感染防止対策のため、準備した席数を例年の半分の50に抑えましたが、ほぼ満席の参加者があり、盛会でした。プログラムは下記の通りでした。
  1. 司会者あいさつ(辻元世話人)、開会の言葉(多幡代表代行)
  2. ハーモニカ演奏(「浜千鳥」と「荒城の月」、大崎世話人)
  3. 沖縄報告:辺野古基地建設反対の座り込みに参加して(健康友の会みみはら・石田さん、小倉さん、映像付き)
  4. 西谷文和さん(イラクの子どもを救う会代表)の講演(演題はつどいの名称に同じ、映像付き)と質問・交流
  5. お礼のあいさつ(上田事務局長)
 西谷さんの講演では、菅政権の正体、中村哲さんの活動から見える憲法9条の値打ち、戦争はCMによるイメージ操作で始められる、大阪維新の会の「民営化」政策は保守系経営者たちの利権につながっている、などが話され、参加者一同、学ぶところが沢山ありました。

 講演後の質問・交流では、西谷さんが安定した吹田市役所職員の立場を捨てて、フリージャーナリストになった理由についての質問があり、高遠菜穂子さんがイラクで武装勢力に監禁されることになったより先にイラク入りをしていて、当時の小泉首相による自己責任論で、市役所の上司に迷惑をかけたことが契機になったという、貴重な話も聞くことができました。

 以下に当日の写真を掲載して、雰囲気をお伝えします(写真撮影は上田孝さん)。

受付風景

辻元世話人による司会

多幡代表代行による開会のあいさつ

大崎世話人のハーモニカ演奏

沖縄報告をする石田さん

菅首相の馬毛島購入疑惑を話す西谷さん

後部まで満席の会場(コロナ感染防止のため、1テーブル2名に限定)

上田事務局長の「お礼のあいさつ」

西谷さんの著書にサインを貰う参加者たち


 なお、開会のあいさつは下記の通りでした。
 皆さん、こんにちは。コロナ禍の中、そして天候もよくない中、大勢お集りいただき、ありがとうございます。

 私たちの福泉・鳳地域「憲法9条の会」は、2006年から、日本は戦争をしないと決めた憲法9条を守り活かそうという運動を毎月1回の宣伝・署名行動などによって続けています。また、ほぼ毎年1回、集会を開いてきました。

 きょうは、私たちの会が昨年の8月で発足から満14年になったのを記念し、「イラクの子どもを救う会」代表の西谷文和さんをお招きして、14周年のつどいを開催することになりました。

 任期中の改憲をめざした安倍政権が、昨年退陣に追い込まれたことは喜ばしいことでした。これには、私たちが全国の皆さんと一緒に取り組んだ、戦争法反対全国署名、9条改憲反対全国統一署名、改憲発議反対署名、などなどの運動の効果があったものと思われます。

 しかしながら、安倍前首相は辞任前に「敵基地攻撃能力」の保有に関して、異例の談話を発表しました。安倍政治の継承をうたう現政権は、これに応えて、2021年度予算に、「スタンドオフミサイル」という、遠隔地から攻撃できる巡航ミサイルの準備を組み込んでいます。

 そればかりでなく、「安倍改憲」も継承しようと、改憲手続のための国民投票法改正案の、今国会での成立を目指しています。

 安倍政権が進めてきた日本を戦争する国へと導く政策を、現政権がさらに輪をかけて進めようとしていることは、学術会議会員の任命拒否に、際立って現れています。

 任命拒否の理由が明かされていないことも問題ですが、戦争に反対する学者の意見を封じる意図が、見え透いています。異論を排斥することが横行すれば、わが国がかつてのように、無理な戦争へと突進することになりかねません。

 また、国会議員の収賄辞職、緊急事態下の会食辞職、五輪会長の失言、首相長男の違法接待など、現政権下での政治の腐敗が極まってきています。このような、ボロボロの政権には、「改憲」をいう資格は全くないのではないでしょうか。

 大多数の国民にとって危険、そしてそれ自体が危ういという、2重の意味で危ない現政権の、9条改憲の意図を阻むための活動を、今日の西谷さんのお話も参考にして、私たちは皆さんと共に、今後ともぜひ粘り強く継続し、また広めて行きたいと思います。

 以上、開会の挨拶といたします。

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