2012年5月26日土曜日

憲法施行65周年にあたって(3)


ある日の憲法九条署名活動
上・荒川加代子

 3月7日、晴天だけど寒い朝、九条宣伝書名活動で鳳西町を一軒一軒訪ねました。留守も多い中、ピンポーン、「この鳳地域で憲法九条を守りたいと署名のお願いに周っています。ご協力いただけけませんか?」と声をかけると「ハーイ、待ってください」と言って出てきて下さり、「主人は政治的な話しは嫌うので…」と言いながらご主人の名前までも書いてくださった奥さんもいました。

 次の家も女性の方で「孫がいます、戦争になったら困るので…」と言って書いてくださいました。けれども、「でもね、中国みたいな国は何をするのか分からないので軍備は持たないとね! 攻めて来たらどうします? 話し合いでは解決しませんよ。私は橋下さん(大阪市長)を支援しています。今の世の中あんな強いリーダーでないと。公務員は優遇されているからね。先生は何で君が代を歌わないの? 立たないの? 先生は自分の考えで行動したらアカン。上が言っているのだから自分の考えを横において立たないと」などの言葉が次つぎと出てきました。

 「企業の門をくぐったら憲法は通らない」と公言する企業で長年働いていた私は、この方の意見を聞いて、瞬時にその当時の息苦しい雰囲気と重なりました。橋下大阪市長は「憲法九条はジャマ」とまで言ってるけど、巧妙な言い回しです。橋下さんに幻想を抱いている人たちにも九条を守る大切さを分かってもらわないと、と改めて思いました。