支持政党や宗教の違いをこえて、9条を守りたいという思いでつながる会です。日本を再び戦争をする国にしないために、また、平和を守り子や孫に手渡していくためにも、賛同の輪を大きくひろげていきましょう。
日本国憲法
第2章 戦争の放棄
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
2012年4月29日日曜日
日本がこれから歩むべき道のヒントは「非戦」では——日野原さん
各党から続々改憲案が出る異常な事態(たとえば、こちらの記事参照)の中で、良心的な声も力強く発せられています。聖路加国際病院理事長の日野原重明さんは、昨4月28日付け朝日紙e5面の「100歳・私の証 あるがまゝ行く」欄で、5月3日の憲法記念日に寄せるとして、改めてご自分の説を訴えています。
日野原さんの説は先にも紹介しましたが、「10年間という猶予期間をもうけ、米軍基地を国外に移し、移転費用は日本政府が持つ」というもので、さらに「基地跡地は平和の象徴、日本の楽園として整備していく」、「自衛隊は世界各国の災害地域にいち早くかけつけて救助活動を行う部隊と位置づける」というものです。
日野原さんの説の細部には異論もあると思いますが、「カントはいかなる場合でも戦争を認めない『非戦』の精神を提唱しています。日本がこれから歩むべき道のヒントは、この『非戦』にあるのではないでしょうか」との基本的な考えは、国民一同が賛同し尊重すべきものと思います。(多幡記)