2011年1月16日日曜日

愛が深まる月


        鳳東町・浅井千代子

読書会で
八月課題図書
林京子の「祭りの場」を読んだ
著者は六十五年前の
長崎原爆の被爆者
自らの体験を書き
原爆文学の代表作の一つ
今も読みつがれている

一九四五年八月九日
その日アメリカ軍二つ目の原爆投下
立ち昇り天を覆ったキノコ雲
太陽はもとより
地上に存在するあらゆるものを溶かし
人類はじまって以来の
この世の果てを実験した
放射能の恐ろしさ
原爆症の恐怖は
半世紀以上経た今も
命を破壊しつづけ
見えぬ悪魔の影は子子孫孫にまで及ぶ

頁を繰りながら
幾度目を閉じ
本を胸に抱きしめたことか
しみじみ
今日あるすべての命を
いとしいと思う

アメリカの核の傘など論外
世界に反核を軸とした平和こそ…

益々平和憲法九条の存在が
重要になってきた
八月は
九条への愛が更に深まる月

『憲法九条だより』No. 13(2011年1月1日)から

[お知らせ]
九条署名:当会の当面の目標=3,000筆、現在=2,500筆(堺市合計=116,388筆)

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