2006年10月20日金曜日

昔むかし

 昔むかし、ある国の外交をつかさどる大臣が、その国の憲法や政府の方針に反する内容のことを議論すべきだと発言し、国会で追求されました。それに対して大臣は、「言論を封殺する考えにはくみしない」と答えたそうです。

 その国の憲法第12条には、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」とありました。しかし、その大臣は、自国の憲法に違反し、世界の平和をおびやかすような内容の議論が、公共の福祉に反しないと思っていたようです。

 その国の子どもたちは友だちと、クラスの子どもをいじめる相談を盛んにするようになりました。学校の先生や親が注意すると、子どもたちは大臣の真似をして、「言論を封殺する考えにはくみしない!」というようになりました。

 大臣は、議論するだけならよいだろう、というのですが、大臣や国会議員が税金を使って、実現の禁じられていることの空理空論に時間を浪費することや、大臣の発言の子どもたちへの悪影響などを考えて、その国の人びとは怒りだしました。「もっと平和のことや国民の暮らしのことをこそ考えて下さい!」と。

 しかも、その大臣が議論したいこととは、その国の隣の国がやり始めて、その国を初め世界の国ぐにがこぞって、それはいけない、と忠告したばかりのことと同じだったのです。(呼びかけ人代表・多幡達夫)

[ブログサイト Ted's Coffeehouse(2006年10月20日)から転載]

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