2020年9月25日金曜日

「安倍路線の継承」を謳う菅政権のもと改憲問題は新たな局面に ——「九条の会」メルマガ第331号


 「九条の会」メルマガ第331号(2020年9月25日付け)が発行されました。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。

 次の各記事が掲載されています。
  • 事務局から
    • 安倍政権の終わりと改憲問題の新たな局面を迎えて 九条の会声明
      こちらでぜひご一読を
    • 「改憲発議に反対する全国緊急署名」について
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    • 守ろう9条 紀の川 市民の会(和歌山県和歌山市)
    • 九条の会・よっかいち(三重県四日市市)
  • 活動報告
    • 9条を守る茶屋町の会(青森県青森市)
    • 泉・富谷のつどい(宮城県仙台市)
 以下に、編集後記を引用して紹介します。
編集後記:自民党の権力維持の「振り子」論
 自民党の長期政権維持の手法の分析に「振り子論」がある。  政権が行き詰まると左右に「振り子」が振れるように政策が動いて、民意を引き付けるというものだ。これが「内閣交代」で民衆の不満を吸収してきたといわれる。危機に陥った安倍政権の退陣と菅義偉内閣の登場では支持率の高騰(安倍政権末期30%→菅新政権70%)があった。今回は菅政権は「安倍路線の継承」を謳っているから「左右の振り子」ではない。
 ではどのような振り子が働いたか。この支持率の高騰を招き寄せたのは、従来の自民党の政権交代の「振り子」機能の変種だったのではないか。安倍氏の御曹司的な世襲政治から、菅氏の「たたきあげの苦労人」(物語)の政治へのリセットだ。歴代の首相を輩出してきた長州からではなく、貧しい東北の秋田出身で農家の息子に生まれ、「集団就職」で上京し、段ボール工場で働き、夜学に通ったという「物語」だ。これはほとんどが作り話だ。こんな「振り子」に騙されてはなるまい。
 実際、政策の「振り子」は働いていない。政権が成立すると間髪をいれず、反対するものは排除すると宣言した冷酷さ、安倍政権の継承を謳い、「自助、共助、公助」などと新自由主義丸出しのスローガンを得意げに掲げた。この内閣は菅自身が副会長を務めて来た日本会議議員懇談会の閣僚が21名中15名、神道議員連盟懇談会は17名(総計19名)という極右内閣なのだ。

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