2013年7月31日水曜日

映画『爆心 長崎の空』:朝日紙が紹介


 2013年7月30日付け朝日紙夕刊が、映画『爆心 長崎の空』を、「大切な人を失う悲しみと立ち直りを淡々と描きながら、その遠景に長崎の原爆を見つめる映画が、大阪で公開されている。戦争にこだわってきた日向寺太郎監督の新作」として、紹介しました。

 原作は芥川賞作家で長崎原爆資料館長の青来(せいらい)有一さんの短編集『爆心』。映画には、監督の「過去といまは地続きにある。だからこそ未来は私たちでつくれる」という、メッセージが込められているということです。

 紹介記事には、「何年たっても原爆の記憶は消えず、被曝2世、3世として子孫も原爆とつながる」との言葉もあります。このように長く人々の身体や心に影響を残す核兵器は、非人道的な代物以外の何ものでもありません。7月28日付けの本ブログの記事で紹介しました「核兵器全面禁止のアピール」への署名を、ぜひ広げましょう。

 同じ7月30日の、NHKテレビ番組『クローズアップ現代』は、「世界をかける "はだしのゲン"」という題でした。その中では、原爆を題材にした漫画『はだしのゲン』が、昨年12月に作者中沢啓治さんが亡くなったあとも、いまなお世界中でファンを増やし続けていること、原爆投下の正当性を教えてきたアメリカの学校でも、『はだしのゲン』を題材として戦争について見つめ直す授業が増えていること、核開発に揺れるイランでも7月に出版が実現したことなど、核兵器廃絶につながる明るいニュースが伝えられました。

多幡記

7/27〜8/25「一億必見!戦争標語」:立命館大学国際平和ミュージアムミニ企画展示


  立命館大学国際平和ミュージアムでは、8月25日まで、第80回ミニ企画展示「一億必見!戦争標語」を開催しています。

 15年戦争期、総力戦体制へ国民を動員するための標語や国策宣伝が多用されました。それらはポスターやチラシ、弁当のかけ紙、マッチ箱、観劇プログラム、子どものおもちゃにまでおよび、人々の日常生活の中に入り込んでいました。本展では、当館が収蔵する資料約30点を通して、国民の戦意をあおり、国家総動員体制へと導いていった戦時標語の数々を紹介しています。詳細は以下の通りです。

  • 日時:2013年7月27日(土)~8月25日(日)
    開館時間 9:30〜16:30(入館は16:00まで)休館日 月曜日
  • 場所:立命館大学国際平和ミュージアム 2F ミニ企画展示室
    〒603-8577 京都市北区等持院北町 56-1 TEL 075-465-8151 FAX 075-465-7899(交通アクセスはこちら参照)
  • 料金:参観料 大人400円(350円)、中・高生300円(250円)、小学生200円(150円)
    ※上記()内は20名以上の団体料金
    ※常設展も併せてご覧いただけます
    *立命館で学ぶ人、働く人は無料

 上掲のちらし(PDF)はこちらからダウンロードできます。

 政府が人々の意思をあやつる手口を使用するのは、15年戦争期に限ったことではありません。あやつられないように、歴史的資料をよく学びましょう。

多幡記

2013年7月30日火曜日

朗読劇「いま、憲法のはなし― 戦争を放棄する意志 ―」:朝日紙が紹介


 憲法改正をテーマにした表記題名の朗読劇(非戦を選ぶ演劇人の会)が、東京と大阪で6月に上演されて話題を呼び、脚本家の石原燃(ねん)さんがインターネット上で台本を公開していることを、7月29日付け朝日紙夕刊が報道しました。劇のあらすじは次のように紹介されています。
 初老の男性が演じる(引用者注:「が演じる」より「の姿をした」という方が適切と思います)「日本国憲法」に、政治家や思想家が改憲案や意見を投げかけ、「憲法」が関連する条文を読み上げる。後半は、9条改正に焦点を絞り、紛争地域からみた日本国憲法の先進性を説く。ラストシーンは出演者全員が、客席に向かって憲法全文を読み上げる。「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」
 脚本はこちらから無料でダウンロード出来ます。ワードファイルで全44ページ。末尾の3ページは引用文献リストにあてられています。登場「人物」は、「日本国憲法」、「あたらしい憲法のはなし」(かつての中学1年生の社会科教科書)、安倍晋三、ベアテ・シロタ・ゴードン、ジョン・ダワー、鶴見俊輔、丸山眞男、石原慎太郎、自民党改正案1〜3、などなどで、場面は次の八つからなっています。
  1. 改憲議論
  2. 日本国憲法 第九章「改正」
  3. 日本国憲法 第一章「天皇」
  4. 日本国憲法 第三章「国民の権利及び義務」
  5. 「緊急事態」
  6. 日本国憲法 第二章「戦争の放棄」
  7. 日本国憲法 第十章「最高法規」
  8. 日本国憲法 前文
 脚本を通読すれば、憲法問題を考えるためのとてもよい参考になると思われます。

多幡記

2013年7月29日月曜日

「2013年参議院選挙を終えて─憲法を守り、生かす運動の新たな推進を」:憲法会議が声明発表


 憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議;1965年、末川博、大西良慶、羽仁説子ら各界著名人33氏のよびかけで結成)が、2013年7年25日、表記題名の声明を発表しました。声明は、次のような3項目からなっています。

 第1項では、参議院選挙の結果についてマスコミは「衆参のねじれ解消」を大宣伝し、改憲派は衆議院とともに国会内では多数となったが、世論調査での9条、96条改憲反対の多さから見れば、これほど国民の意思とかけはなれ、「ねじれ」ていることはない、と分析しています。

 第2項では、安倍首相や自民党内から改憲推進の意欲が露骨に語られているが、明文改憲がただちに実現しにくいと見た上で、集団的自衛権行使の解釈変更、「防衛計画大綱」の見直しや「国家安全保障基本法」制定などをねらい、「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」見直し・強化の作業も始まっているという、危険な状態を指摘しています。

 第3項では、憲法会議が、「改憲反対、9条守れ、憲法を生かそう」の運動を飛躍的にひろげ、改憲勢力のねらいを打ち砕くために、先頭にたって奮闘する決意を述べています。

 声明の全文は憲法会議のホームページからワードファイルとしてダウンロード出来ます。

(文責・多幡)

「海兵隊機能拡充」や「敵基地攻撃能力検討」で軍国主義へまっしぐら:新防衛大綱中間報告


 防衛省は2013年7月26日、本年末の防衛計画の大綱(防衛大綱)見直しに向けた検討の中間報告を公表しました。 その特徴を、例えば東京新聞7月26日付け夕刊は、次のように報じています。
離島へ強襲上陸する海兵隊のような機能の拡充や、北朝鮮によるミサイル攻撃を念頭に敵の発射台などを直接たたく「敵基地攻撃能力」保有の検討を明記したのが特徴。過去の大綱には盛り込まれたことがない内容で、従来の抑制的な安全保障政策からの転換を求める自民党に配慮した。(詳細はこちら
 これに対して、7月27日付け同紙は、「大綱見直し 専守防衛逸脱せぬよう」と題する社説を掲げています。社説は、「海兵隊は『殴り込み部隊』とも言われる。他国侵略の意図ありと受け止められれば、周辺国には脅威と映る。軍拡競争に陥っては本末転倒だ」、「日本政府はこれまで防衛力の抑制的な整備に努めてきた経緯があるが、安倍内閣になってそのタガが外れるようなことはないのか、気になる」、「今回[の大綱見直し]は防衛省内の会議だけだ。国民の生命と財産、憲法に関わる問題でもある。内輪の議論だけでなく、幅広く意見を聞くべきではないのか」などと、問題点を指摘しています。

 しかし、社説が「日本周辺の安全保障環境の変化に応じて防衛計画を見直すのは当然」、「島国の日本には多くの離島があり、これらの領土、領海、領空を守るのは日本防衛の要だ。中国公船が頻繁に領海侵入を繰り返す事態を見れば、離島防衛の必要性が増し、重点的に防衛力を整備しなければならない状況は理解する」などと、「理解」を示しているのは問題だと思います。安全保障環境の変化や離島問題に対応してなすべきことは、いっそうの外交努力でこそあるべきで、その姿勢が全く見られないままに軍備増強に走るのは、わが国を軍国主義の国に替えようとすることにほかなりません。

多幡記

2013年7月28日日曜日

あなたの署名を国連へ!「核兵器全面禁止のアピール」


 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)では、「あなたの署名を国連へ!」、「まもなく広島、長崎への原爆投下から68年を迎えます。核兵器のない世界へ一人ひとりが行動を」の言葉で、「核兵器全面禁止のアピール」署名を呼びかけています。アピール文は次の通りです。


 1945年8月、広島と長崎に落とされた原爆は一瞬のうちに二つの町を廃墟に変え、21万の人びとの命を奪いました。いまなお20万を超える被爆者が苦しんでいます。この悲劇をいかなる地にもくり返してはなりません。

 いま核兵器の廃絶を求める声は世界にひろがっています。多くの国で市民が行動し、政府がその実現を支持しています。ヒロシマ・ナガサキをくり返させないもっとも確かな保証は核兵器を全面的に禁止し、廃絶することです。

 2010年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議では、核保有国を含む189の国々が「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」ことを決めました。いま、それを実行に移すときです。

私たちはすべての国の政府に、
すみやかに核兵器禁止条約の交渉を開始するよう求めます。


 呼びかけのチラシや署名用紙は、日本原水協のホームページからダウンロード出来ます。また、こちらで WEB 署名をすることも可能です。ぜひ、一人でも多くの声を国連へ届けましょう。

(文責・多幡)

2013年7月27日土曜日

いまよく読まれているブログ記事「96歳の遺言」


 大正6(1917)年生まれで、いま満96歳、目は見えないし、耳もひどく遠いけれど、アパートで一人暮らしをしている女性「おけいさん」が、たまたま病院で「八十歳代万歳!」というブログの著者「hisako-baaba さん」と友だちになりました。そして、おけいさんは hisako-baaba さんに、戦争で苦しんだ時期を中心に身の上話を語り、hisako-baaba さんはそれをていねいに記録して、「96歳の遺言——おけいさんから聞き書きした話」というブログ記事が出来上がりました。

 「語り部」をしている hisako-baaba さんは、「目で読む文章でなく、声に出して読む文章になっており、朗読に活用して感想を寄せられたら、いちいち、おけいさんに報告します」と、「96歳の遺言の解説」で述べています。掲載直後からたいへん多くのアクセスがあり、「96歳の遺言」あとがきによれば、3日の間に5000人ほどの人が読みに来たそうです。また、電子絵本にするという話も持ち上がっています。

 「96歳の遺言」は、
私の大事な孫や曽孫たちへ。
これはおばあちゃんの、「戦争だけは絶対やっちゃダメ」という遺言です。
たった一枚の赤紙(徴兵命令書)で人生を狂わされて、戦争が終わって、もっとひどくなった生活との戦いを、一人で戦わされたおばあちゃんの、「戦争だけはやっちゃダメ」という、叫びです。
という前置きで始まっています。戦争を記憶する人たちが減って行く中で、戦争体験のない人たちにぜひ知ってもらいたい貴重な話です。

 上記のリンクをクリックして、多くの方々が読み、活用されることを期待しています。

多幡記

2013年7月25日木曜日

「九条の会」メルマガ第169号;これからが正念場


 「九条の会」メルマガ第169号(2013年7月25日付け)が発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。


活動報告 など

 その他多くの記事が掲載されています。以下に、編集後記を引用して紹介します。
編集後記~これからが正念場だと思います

 猛暑の中の参議院選挙、全国の会の皆さまにはそれぞれの信ずるところに従って9条の改悪に反対して努力されたことと拝察致します。心から敬意を表します。さて、安倍内閣の改憲に反対する課題はこれからが正念場でしょう。
 国会での多数議席を背景にした1999年の小渕内閣の下での第145国会、2006~7年、第1次安倍内閣の下での165、166国会での強行採決の連発の悪夢の再現が思いやられます。9条擁護の世論を喚起するために、民主主義のために、いっそう奮闘したいと思います。

 なお、メルマガ読者登録はこちらでできます。

2013年7月24日水曜日

憲法96条の「改正」反対の賛同登録をしましょう


 憲法改正手続きを定めた憲法96条の「改正」に反対する「96条の会」(代表・樋口陽一氏ほか37名の発起人による)のホームページでは、呼びかけ文(ホームページの下部に記載)への賛同署名を求めています。呼びかけ文は「来る参議院選挙に向けて」となっていますが、これからも署名をさらにふやして、安倍内閣の憲法96条改悪の企みを粉砕しましょう。賛同登録フォームへはこちらをクリックして直接行くことも出来ます。

多幡記

参院選後、早くも「内閣支持急落56%:共同世論調査」


 きょう7月24日付け『東京新聞』は、次のように伝えています。

 共同通信社が参院選直後の22、23両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は56.2%で、前回6月調査の68.0%から11.8ポイント急落した。支持率が50%台となったのは昨年12月の第2次安倍内閣発足以来、初めて。不支持率は31.7%で、前回(16.3%)からほぼ倍増した。

詳細はこちらでご覧になれます。「原発の再稼働」や「消費税率引き上げ」についての調査結果も報じられていますが、「改憲」については問わなかったようです。



 お知らせ(2013年7月26日更新):本ブログサイトのタイトルを、従来の『福泉・鳳地域「憲法9条の会」』から『平和の浜辺:福泉・鳳地域「憲法9条の会」』に変更しました。「平和の浜辺」という、比較的簡単な言葉で検索出来ることをねらったものです。すぐには無理でしょうが、何日かのちには、そういう検索で出るようになるだろうと期待しています。「平和のともしび」というのも考えましたが、すでにほかで使われていました。(24日付けで「平和のなぎさ」を使用してみましたが、弱々しい感じがして、まだ検索では出ないのを幸いに、変更しました。)なお、目下は「福泉鳳」(「鳳」は「おおとり」と読みます)の検索で出ます。

多幡記

2013年7月22日月曜日

スタジオジブリの『熱風』2013年7月号が「憲法改正」を特集:期限付きダウンロード可


 スタジオジブリ発行の小冊子『熱風』2013年7月号(7月12日発売)が「憲法改正」を特集しました。特集の目次は次の通りです。

  • 憲法を変えるなどもってのほか……宮崎駿
  • 9条 世界に伝えよう……鈴木敏夫
  • 戦争は怖い……中川李枝子
  • 60年の平和の大きさ……高畑勲

 この問題に対する意識の高さを反映して、同号は多くのメディアで紹介され、『熱風』編集部には「読んでみたい」というたくさんの問い合わせがあったそうです。しかし、取扱書店では品切れのところが多く、入手困難となっているため、同編集部では特集の全文を緊急配信することになりました。ダウンロードは無料、配信期間は8月20日18時まで、こちらから、となっています。

 なお、2013年7月号の表紙には、上掲のイメージのように、目下上映中の映画『風立ちぬ』のポスターから取られた絵が使われていて、その大きなイメージは、多分次号の発行まで、スタジオジブリ出版部のトップページでご覧になれます。

多幡記

自民党支持多数でも、9条「改憲」は別


 昨7月21日の参議院選挙の結果、自民党が同院でも多数を獲得しました。しかし、私たちは憲法9条を変えることまでも認めたのではありません。

 アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』紙も、"Election Win by Ruling Party Signals Change in Japan"(政権党の選挙勝利は日本におけ変化の前兆)と題する記事を掲載しながらも、文中では次のように述べています。

 "[...] analysts said that support [for Liberal Democratic Party] could fall once discussion turned to the specifics of constitutional change, with polls showing a majority of voters still opposing changes to the antiwar provisions."([…]分析家たちは、世論調査ではまだ有権者の多数が戦争放棄条項の変更には反対を示しているもとで、いったん議論が憲法改正の具体的な問題になれば、[自民党への]支持が落ちる可能性がある、といっている。)

 いまこそ、「戦争をしてはいけない。憲法9条を守ろう」の声を、さらにさらに大きくしようではありませんか。

多幡記

2013年7月20日土曜日

「立憲主義と平和主義を考える」シンポジウム:記録動画


 7月6日既報の表記シンポジウム(7月16日実施、於同志社大・今出川キャンパス明徳館)の記録が YouTube に掲載されました。下記のタイトルをクリックしてご覧下さい。


(文責・多幡)

2013年7月18日木曜日

憲法を守り生かす勢力の前進を勝ち取りましょう:大阪革新懇が呼びかけ


 大阪革新懇はきょう7月18日、そのホームページフェイスブックで次のメッセージを発信して、大阪府下の有権者の皆さんに呼びかけています。
 参議院選挙は21日が投票日と迫ってきました。大阪革新懇は参議院選挙にあたり6月8日にアピールを出しました。アピールでは次の三点を呼びかけています。
  1. 憲法を守り生かす政党・勢力の躍進を勝ち取りましょう。
  2. 必ず投票に出かけようと投票行動を呼びかけ合いましょう。
  3. インターネットを活用し、大いに発信していきましょう。
残すところ3日です。日本の将来を左右する重大な参議院選挙に皆さんの行動を改めて呼びか掛けます。

多幡記

2013年7月17日水曜日

「日本国憲法第9条について論ぜよ」にアクセス急増


 本ブログと同じプロバイダーのところに、筆者は個人的なエッセイを書く "Ted's Coffeehouse 2" というサイトをもっています。その中の2004年11月22日付け記事「日本国憲法第9条について論ぜよ」(後日の注:「日本国憲法第9条について」と改題)へのアクセスがこのところ急増しています。

 急増といっても、それほど厖大な数字ではなく、この30日間で118のアクセスがあり、プロバイダーが2008年5月に統計を提供し始めてから30日前までの59を加えて177となり、"Ted's Coffeehouse 2" の記事への全期間アクセス数第6位に顔を出したというだけのことです。それにしても、「改憲」論がやかましいいま、この記事が少しでも役立てば嬉しいことです。

 まだご覧でない方は、上記のリンクをクリックして一読していただければ幸いです。

多幡達夫

2013年7月15日月曜日

『私たちは原発と共存できない』:日本科学者会議がブックレット発行


 日本科学者会議はこのほど、『私たちは原発と共存できない』と題するブックレットを発行しました(合同出版、A5判、71ページ、600円+税)。原発問題がかかえる多面性と原発廃止への方向性を明確に意識した次の七つの章(18人の執筆者)からなっています。

  • Ⅰ いのちとくらしの安全
  • Ⅱ 事故の責任問題と損害賠償責任
  • Ⅲ 原発ゼロでエネルギーと地域経済はどうなるか
  • Ⅳ 建設された原発・ストップした原発
  • Ⅴ 収束しない危機の中にある福島第1原発
  • Ⅵ 私たちは原発と共存できない
  • Ⅶ いま、研究者の生き方を問う

 原発事故に対する政府の「事故収束宣言」とは裏腹に、事態の改善の見通しがまったく立っていない現状のもと、政治家、政党、政府に原発廃止の決断を迫る運動の前進に役立つブックレットとして、学習会・勉強会に最適です。

 (本書についての、『日本の科学者』Vol. 48, No. 8, p. 53 掲載の満川常弘氏の書評と合同出版ウェブページを参考にしました。)

多幡記

2013年7月14日日曜日

7/27 神田香織の立体講談「はだしのゲン」&「福島からの報告 II」


 表記の催しが7月27日(土)、サンスクエア堺B棟音楽ホール(JR「堺市」駅前)で開催されます。
  • 昼の部は午後4:30から、夜の部は午後7:00から。
  • 全席指定、前売券 2,500円、3枚以上の家族割引(1枚につき)2,300円。10枚以上、30枚以上のグループ割引もあります。
  • 主催:いずみおやこ劇場/堺平和のための戦争展2013実行委員会 TEL 072-222-1133
  • 上掲のチラシのイメージはクリックすると拡大されます。

2013年7月11日木曜日

「九条の会」メルマガ第168号;いまこそ力を尽くして「96条改憲→9条改憲」阻止の声を大きく:ニュース第173号;「東北九条を守る首長の会が交流」など


 『「九条の会」メルマガ』第168号(2013年7月10日付け)が発行されました。詳細はウェブサイトでご覧になれます。運動に活用しましょう。以下に、編集後記を引用して紹介します。なお、メルマガ読者登録はこちらでできます。
編集後記~参院選のまっただ中で
 安倍政権の改憲の企てを許さないため、多くの皆さんが奮闘中かと思います。残された10日あまり、いまこそ力を尽くして「96条改憲→9条改憲」阻止の声を大きくしたいものです。全国の九条の会の皆さんにこころからエールを送ります。

 『「九条の会」ニュース』については、これまであまり紹介して来ませんでしたが、ほぼ毎月一回、発行日不定で出されていて、こちらから、ワード、または PDF ファイルの形でご覧になれます。最近号は7月2日付けの第173号で、「東北九条を守る首長の会が交流」、「各地で学習の輪広がる」、「中学生から大学生らが憲法トーク」、「高校生の9条観は?」、「96条改憲で地方議会が反対決議」の記事が掲載されています。

2013年7月9日火曜日

ニュースレター九条科学者 (号外・行事案内)発行


 『ニュースレター九条科学者 (号外・行事案内)』が、7月8日付けで発行されました。内容は次の通りです。

  • 首都圏九条科学者の会・交流会
    • 日 時 2013年7月13日(土)14:00~17:00
    • 場 所 原宿クリスティー原宿本店(渋谷区神宮前1-16-1、JR原宿駅竹下口下車.駅前の道路を渡って竹下通りに下り、左にダイソーを見ながら右折して15m先左側。徒歩1分)
    • 参加費 1000円(お茶、ケーキ、サンドウィッチつき)
    • プログラム
      14:00 第1部 講演会:小澤隆一氏(東京慈恵医科大学)「憲法をめぐる情勢と九条の会の運動」
      15:30 第2部 交流会:各団体個人からの発言、討論
      *座席数が限られていますので、参加ご希望の方は、ご面倒でも事務局まで、メールでご連絡下さい。

  • 九条科学者の会・秋の講演会
    • 日 時:2013年9月21日(土)13:30開場 14:00開会 17:00閉会予定
    • 場 所:明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー1101教室
    • 講 師:高橋哲哉氏(東京大学大学院総合文化研究科・哲学)
    • テーマ:「安倍政権を問う―憲法と歴史・福島と沖縄」
    • 司 会:大藤紀子氏(獨協大学法学部・憲法学)
    • 参加費:500円(資料代)

  • 九条科学者の会・改憲反対を訴えるパンフレットを発行
    • 「私たちは安倍内閣による改憲に反対します! 自民党改憲案のここが問題!」(上掲のイメージはその表紙)
      パンフレットのPDFファイル(3.7MB)はこちらにあります。
      *各大学・研究機関、友人知人に配布して下さい。
      ご希望の方は、必要枚数と送付先を添えて事務局まで、メールでご連絡ください。

(文責・多幡)

2013年7月8日月曜日

7/27, 28 かがやけ憲法 みんなで平和のバトンをうけつごう:堺平和のための戦争展 2013


 表記の催しが、7月27日(土)13:00〜18:00、28日(日)10:00〜15:20、JR 堺駅前のサンスクエア堺で開催されます。詳細は上掲のチラシをクリック拡大してご覧下さい。

2013年7月6日土曜日

7/16 セミナー「立憲主義と平和主義を考える」:96条の会代表の樋口さんら


 表記のセミナーが7月16日(火)午後6時半~8時半、京都市上京区の同志社大・今出川キャンパス明徳館で開催されます。「いま憲法改正をどう考えるか」の著者で、96条の会代表の樋口陽一・東大・東北大名誉教授が基調講演を行い、石川健治・東大教授ほか7名がリレートークをします。詳細は上掲のチラシイメージをクリック・拡大してご覧になるか、またはこちらでご覧下さい。

(文責・多幡)

2013年7月5日金曜日

7/10 第28回堺空襲犠牲者殉難地追悼会:平和の尊さを次世代に語り継ぎましょう


 表記の会が自由と自治・進歩と革新をめざす堺市民の会(堺市民懇)主催で開催されます。大規模な空襲で多くの犠牲者が出たことに思いをいたし、平和への努力を誓い合いましょう。

 詳細はチラシのイメージをクリック・拡大してご覧下さい。

(文責・多幡)

2013年7月4日木曜日

96条改憲反対:宗教者の共同声明に賛同者5500人、若手弁護士・憲法学者らも共同声明


 宗教者が宗派を超えて「憲法96条改定に反対し、憲法9条を守ろう」と5月に呼びかけた共同声明の第1次集約集会が7月2日、国会内で行われました。共同声明は「いのちを尊び、いのちを守ることを第一の使命とし、平和の世界を具現するために手を携えている私たち宗教者は、安倍首相の進める96条改悪に反対し、9条を守ることを祈り、求め」るとしています。集会では、約5500人の宗教者から賛同が寄せられていることが発表されました。

 また、若手弁護士や憲法学者が同じ日に、憲法96条を改定し立憲主義を否定する動きに反対する共同声明を発表しました。声明は、憲法はそもそも個人の人権を保障するために国家権力を制限するものだとし、96条改定で改憲の発議要件を衆参両院の過半数に緩和すれば、権力者や多数者の意向で人権を容易に制約できるようになると批判しています。2日現在、若手弁護士441氏、憲法学者53氏が賛同しています。

 以上、7月3日付け『しんぶん赤旗』などが報道しました。なお、宗教者の共同声明はこちらでご覧になれます。

多幡記

2013年7月2日火曜日

革新懇が憲法ポスター「戦争はいやです! 憲法を守り生かそう」


 全国革新懇が2013年6月19日に憲法ポスターを発表しました。

 「戦争はいやです! 憲法を守り生かそう
  憲法9条のもとで、日本は戦後、戦場で武力行使をしていません。
  憲法96条の改変は、9条改悪につながります。」

の言葉と、賛同者、代表世話人らの一部の人びとの写真を掲げています。

 A2版、1枚 100円です。お申し込みは全国革新懇まで。
 こちらのウェブページからも申し込めます。

(文責・多幡)